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ジェンテックス、一瞬で大型バニティミラーにもなる電子サンバイザー開発 CES2024で展示

一瞬でバニティミラーにもなるジェンテックスの電子サンバイザー。厚みも薄く、大型のミラーは使い勝手もよさそうだ

 トヨタ車に採用されているリアミラー一体型ドライブレコーダーなどで知られているジェンテックス(Gentex)は、数々の新製品を米国ネバダ州ラスベガスで開催されている技術見本市「CES2024」で展示した。

 その中でも、多くの人が体験していたのが大型バニティミラーにもなる電子サンバイザー。ジェンテックスは、ボーイング787に採用されている電子サンバイザーの製造元でもあり、CES2023ではその航空宇宙技術を活かした電子サンバイザーを展示していた。この電子サンバイザーは好評だったものの、お客さま(自動車メーカーなど)から、「化粧直しなどに使われているバニティミラーがなくなってしまう」などの要望が出ていたという。

こちらがサンバイザーモード。濃度は可変で、ボーイング787でつちかった同社の技術が反映されている

 そこでジェンテックスは、電子サンバイザーにミラー(鏡面)になる技術を組み込み、電子サンバイザー兼大型バニティミラーという製品を作り上げ、CES2024に初展示した。

 デモのため、サンバイザーの濃度はボーイング787のようにマニュアルで調整。ここは照度センサー類を組み込んでいけば、自動防眩にもなるという。そして「VANITY」と書かれたタッチディスプレイボタンに触れれば、一瞬でミラーモードに。電子サンバイザー面が鏡面になるので、大型のバニティミラーとして使うことができる。

タッチパネルのコントローラ。下の「VANITY」に触れると、一瞬でミラーモードに。デモ要望がひっきりなしの状況がうかがえる
一瞬で切り替わるのが楽しい、ジェンテックスの大型バニティミラー兼用電子サンバイザー。その下に見えるのは、電子サイドミラーとディスプレイ。いずれもジェンテクスの製品

 正直、これだけ大型だと使い勝手もよく、一般的なバニティミラーよりも便利に使える。何より、一瞬でミラーになるというのは「Wow!!」という驚きを与えてくれる。この機能を装備した市販車が登場したら、話題になることは間違いないと思えるだけのインパクトだった。