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アウディ、新しいPPEプラットフォームによる初のバッテリEV「Q6 e-tron」 387HPのQ6 e-tron quattroと516HPのSQ6 e-tron
2024年3月19日 03:10
使いやすいサイズ感のQ6 e-tron
アウディは新型バッテリEV「Q6 e-tron quattro」「SQ6 e-tron」を発表した。この新しいバッテリEVであるQ6 e-tronは、ポルシェとアウディが採用する高効率なPPE(Premium Platform Electric)をアウディとして初めて採用したモデルになる。
ボディ全長は4771mm、全幅は1935mm、全高は1648mmで、SUVとしての効率を追及。ホイールベースは2899mmと2900mmに迫るほどの長さ。低重心にバッテリを配置している。
バッテリ容量はグロス容量で100kWh(ネット94.9kWh)。最高出力285kW(387HP)のQ6 e-tron quattroでは航続距離625km(WLTP)、最高出力380kW(516HP)のSQ6 e-tronでは航続距離598km(WLTP)と異なる個性を見せる。このバッテリには83kWhのバリエーションモデルを用意する。
新規に設計された内装。助手席用ディスプレイを装備
性能はQ6 e-tron quattroで0-100kmが5.9秒の最高速度210km/h、SQ6 e-tronで0-100kmが4.3の最高速度230km/h。重さはいずれも2350kg。
内装もまったく新たに設計されており、11.9インチのアウディバーチャルコクピット、14.5インチのMMIタッチディスプレイをパノラミックタイプで用意。AR技術を使ったHUDを装備し、このAR-HUDでは9×13mの表示域が広がるという。さらに、助手席向けにMMIフロントディスプレイを用意し、助手席に座った人が自由に映画などを見られるように配慮する。これは、各国の法規の問題などもあるというが、この画面が運転席から見づらくなっているのがポイントになる。
アウディの新たなプラットフォームであるPPEは、アウディQ4やフォルクスワーゲンのIDシリーズに採用されているMEBプラットフォーム、Q8 e-tronに採用されているMLBプラットフォームの中間に位置するもの。特徴としては、Premiumカーにふさわしい高級感と、バッテリEVに必要な効率を優先したものとなる。
フロントeアクセルは3種類を想定、リアeアクセルは2種類を想定。今回のQ6 e-tronでは、フロントに140kWのものを、リアに280kWのものを搭載。SQ6でもシステム最高出力380kWとしており、それぞれのeアクスルを効率のよい領域で働かせているという。