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国交省、幼児用バスのシートベルトにガイドライン策定 2026年度中を目途に市場投入を要請

2024年3月19日 発表

幼児用座席に適したシートベルトについて、ガイドラインが示す主な要件

 国土交通省は3月19日、幼児用バスのシートベルトについて、幼児用座席に適したシートベルトの要件をまとめたガイドラインを策定して公表。今後、国交省では自動車メーカーや自動車部品メーカーに対して、同ガイドラインに基づいた幼児専用車の幼児用座席に適したシートベルトをできるだけ速やかに、2026年度中を目途に市場投入するよう要請するとしている。

 今回、有識者会議の議論を踏まえて策定されたガイドラインでは、「扱いやすい2点式の巻取り装置付」「一般的なシートベルトより小さいサイズと操作力」「取付部の強度は一般的なシートベルトと同様」「シートバックの対策も合わせて運用」が主な要件として定められた。

 これまで、幼児用バスのシートベルトについては、交通事故件数が比較的少ないことや、幼児のシートベルトの脱着に時間がかかることなどから、その開発・実用化が進んでいない状況であった。国交省では、ガイドラインを策定することにより各自動車メーカーなどによる幼児用のシートベルトの開発・実用化が進められ、安全性がさらに向上することが期待されるとしている。