ニュース

ポルシェとタグ・ホイヤー、フォーミュラE「2024 TOKYO E-PRIX」用のスペシャルデザインを施した「99X エレクトリック Gen3」公開

2024年3月28日 開催

ポルシェとタグ・ホイヤーのユーザーを対象としたパーティ「Formula E 2024 Activation VIP EVENT」では「2024 TOKYO E-PRIX」用の特別デザイン画が施された「ポルシェ 99X エレクトリック Gen3」が公開された

 2024年3月30日に東京都江東区の有明エリア(東京ビッグサイト周辺)で開催されるABB フォーミュラE チャンピオンシップの第5戦「2024 TOKYO E-PRIX」には、世界各国の自動車メーカーが参戦する。そのうちの有力チームの1つが「タグ・ホイヤー ポルシェ フォーミュラEチーム」だ。

 この「2024 TOKYO E-PRIX」を記念して、ポルシェジャパンとスイスの高級時計ブランドであるタグ・ホイヤーは、両ブランドのユーザーを対象としたパーティ「Formula E 2024 Activation VIP EVENT」を3月28日に都内で開催した。

 イベントは立食パーティ形式で行なわれ、ステージにはベールを掛けられた2台のクルマが置かれた。そしてイベント開始時刻になると、ステージにはポルシェジャパン代表取締役社長のフィリップ・フォン・ヴィッツェンドルフ氏と、タグ・ホイヤーを扱うLVMHウオッチ・ジュエリージャパン取締役 タグ・ホイヤージェネラルマネージャーのニコラ・セナー氏が登場した。

ポルシェおよびタグ・ホイヤーのユーザーを対象としたパーティ「Formula E 2024 Activation VIP EVENT」が開催された
ポルシェジャパン株式会社 代表取締役社長のフィリップ・フォン・ヴィッツェンドルフ氏と、タグ・ホイヤー ジェネラルマネージャーのニコラ・セナー氏が登場

 ステージに上がったヴィッツェンドルフ氏は「記念すべき2024 TOKYO E-PRIXのお祝いに皆さまが集まっていただき大変うれしく思います。そしてこれが今後のモータースポーツをさらに発展させるものに繋がるのでないか感じています。そしてイノベーションと未来的なテクノロジーが生まれる街であり、素晴らしいモータースポーツファンも多い東京であることも舞台としてとてもふさわしいと思います」。

「そしてポルシェとタグ・ホイヤーですが、この2つのブランドはモータースポーツをDNAに持っているという共通点があります。そしてともに70年以上、モータースポーツの世界に挑戦しながら、一緒に歴史を歩んできました。そして今回、電動化という新しい取り組みでこの東京で私たちは挑戦をしていきます。これにより引き続き人々に驚きを与え、また、限界に挑戦する姿勢をお見せしていきたいと思います」と語った。

ヴィッツェンドルフ氏からはポルシェとタグ・ホイヤーとの歴史が紹介された
セラー氏はすべて日本語で集まったユーザーに向けて感謝とフォーミュラEへの期待を語った
ヴィッツェンドルフ氏とセラー氏の登壇のあと、ステージ上のクルマが公開された。現れたのは2024 TOKYO E-PRIX用のスペシャルデザイン画が施されたポルシェのフォーミュラEマシン「ポルシェ 99X エレクトリック Gen3」
「ポルシェ 99X エレクトリック Gen3」。デザインコンセプトは東京のストリート、そして自動車文化への視覚的なオマージュによるもの
TOKYOの文字もデザインされていた
99Xと同じイメージのラッピングが施されたポルシェ タイカン。ヴィッツェンドルフ氏によると、先ごろ開催された東京マラソンでは20台のタイカンが先導車などに使用されたとのこと

 続いてステージに登場したのはタグ・ホイヤー ポルシェ フォーミュラEチームのドライバーである。パスカル・ウェーレイン選手とアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ選手だ。

 ウェーレイン選手はシーズン8のメキシコシティでポールポジション獲得と優勝を飾り、ポルシェに乗ってからは4シーズン目となる。シーズン9では開幕3戦で3連続表彰台に上っていてシリーズランクは4位となった。今シーズンも第1戦のメキシコシティでは優勝し、ほかでも入賞。現時点ではランキング2位に付けている。

 ダ・コスタ選手は今シーズン、第4戦のブラジル・サンパウロで6位になり、調子を上げた状態で東京開催に挑むことになる。ダ・コスタ選手によると開幕以来、少し苦戦している面もあるが、マシンのパッケージはよくなっているので東京ではいい走りができると期待しているとのことだった。

マシンのアンベール後に登壇したパスカル・ウェーレイン選手とアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ選手
ウェーレイン選手(右)は94号車をドライブ。ダ・コスタ選手(左)は13号車をドライブする

 コースの印象についての質問に対して、ウェーレイン選手は「ロースピードとチャレンジングなコーナーのミックスしたものという印象です。最終セクターの最後のコーナーはハイリスクコーナーなのでなかなか難しいと思います。でも、走りがいのありそうなコースなので、ここにあったセットアップを見つけて行きたいと思います」と語った。

 ダ・コスタ選手は同じ質問に対して「難しそうなコーナーも多く、それでいてバンピーなコースに思えます。それだけに攻略するのは大変だと思いますが、それはすべてのドライバーに言えることですので、いい結果が残せるようチャレンジしていきます」とコメントした。

フォーミュラEはエネルギーマネージメントを適切に行なうことが大事で、そこが他のモータースポーツと違うところとのこと。レースではどこで守り、どこで仕掛けるかという戦略も見てほしいとのことだった