マツダ、新型「CX-80」欧州で初公開 日本導入を計画する3列シートSUV

マツダとして欧州初の3列シートSUVは2つのハイブリッドシステムを採用

　マツダの欧州事業を統括するMazda Motor Europeは4月18日（現地時間）、新型クロスオーバーSUV「CX-80」を初公開した。CX-80は、3列シートを採用するミッドサイズクロスオーバーSUVで、日本への導入も計画されている。欧州では5月に予約受注を開始し、今秋の発売を予定している。

　CX-80は、マツダがラージ商品群として展開している第1弾の「CX-60」、第2弾「CX-90」、第3弾「CX-70」に続く、第4弾のモデル。

　欧州向けのパワートレーンには、 直列4気筒2.5リッターガソリンエンジンをベースとしたプラグインハイブリッドシステム「e-SKYACTIV PHEV」と、直列6気筒 3.3リッターディーゼルエンジンとM Hybrid Boostを組み合わせた「e-SKYACTIV D」の2種類を設定。

　マツダとして欧州に初めて導入する3列シートSUVとなり、欧州市場における最新かつ最上級の商品として2つのハイブリッドシステムを採用したCX-80を導入することにより、同市場における商品ラインアップの拡充とブランド強化を目指す。

2列目シートはキャプテンシート2種、べンチシート1種の3種を設定

　3列シート車としての機能では、2列目シートに座席間にコンソールがあるセパレートのキャプテンシートを筆頭に、キャプテンシートでコンソールがなくウォークスルーが可能な仕様と、3人掛けとなるべンチシートの3種を設定。また、荷室については3列目シート使用時でもゴルフバッグやベビーカーが搭載できる空間を確保するとともに、2列目3列目シートを折りたたむことでさらに大きな空間を提供する。

　安全性能では、欧州向けに「クルージング&トラフィック・サポート（CTS）緊急停止支援機能付」を初採用。CTS使用中に、手放し運転やドライバーの閉眼や脇見を検出した場合には、ドライバーへの注意喚起を段階的に行ない、体調急変や漫然運転などのドライバーの状態に由来する事故リスクの低減を図る。注意喚起をしてもドライバーの状態に変化がない場合は、被害軽減のため車両の減速・停止を支援する。

　CX-80の開発で目指したものは「優雅で心豊かなドライビング SUV（Graceful Driving SUV）」と、マツダ最上級にふさわしい美しく堂々とした存在感、マツダらしい「人馬一体」を磨き上げた圧倒的な走行性能、時代要請に応える環境・安全性能、そして乗員全員が快適に楽しめる懐深い実用性を、妥協なく実現したという。