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トヨタ、ニュルブルクリンクの耐久レースに進化型GRヤリスの8速ATで参戦へ 高橋GRプレジデントが明かす

スポーツランドSUGOで記者対応を行なうTOYOTA GAZOO Racing カンパニー プレジデント 高橋智也氏(中央)と、同 GR車両開発部 先行開発室長 三好達也氏(左)、同 GRパワトレ開発部 主査 小川輝氏(左)

進化型GRヤリスが、スーパー耐久やニュルブルクリンク耐久に参戦

 TOYOTA GAZOO Racingは、2024年のスーパー耐久開幕戦SUGOにおいて進化型GRヤリスをベースしたスーパー耐久車両をレースに投入する。この車両はルーキーレーシングの32号車 GR Yaris DAT concept(MORIZO、佐々木雅弘、石浦宏明、小倉康宏)で、進化型GRヤリスのボディ、そして新開発の8速ATであるGR-DATを装備する。

 トヨタはこのスーパー耐久SUGOにおいては、DAT制御ソフトアップデート、DAT冷却性能向上、DAT用の新開発LSD、新開発カーボンパーツ(ドア、フェンダー、バックドア)を市販車からアップデートしている。

32号車 GR Yaris DAT concept(MORIZO、佐々木雅弘、石浦宏明、小倉康宏)

 SUGOスーパー耐久では、これらのアップデートを確認し、すでに販売し号口(ごうぐち、トヨタ用語でお客さまに納品する量産品)製品となったGRヤリスのレースにおける耐久面を確認。極限状態でのテストを行なっていく。

 TOYOTA GAZOO Racing 高橋智也プレジデントは、「ATとなると冷却が苦しいので、モータースポーツの場では冷却をアップデートしている。これからいろいろなお客さんの、いろいろなフィールドで使っていただければ」と語り、このスーパー耐久にもDAT搭載の車両を参戦させているが、21日に行われているGAZOO Racingラリーチャレンジにも搭載車を参戦させている。

 高橋プレジデントは、この進化型GRヤリスのニュルブルクリンク耐久レース参戦計画についても言及。ニュルブルクリンク24時間レースには間に合わないものの、「今シーズンのどこかで参戦させたい」と明言。進化型GRヤリスをベースとしたレーシングマシンがニュルブルクリンクに挑んでいく。