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アキュラ、北米で「インテグラ タイプS HRCプロトタイプ」を発表

2024年8月16日(現地時間) 発表

インテグラ タイプ S HRC プロトタイプ

 本田技研工業が北米で展開するブランド、アキュラは8月16日(現地時間)、「インテグラ タイプ S HRC プロトタイプ」を発表した。

 インテグラ タイプS HRCプロトタイプは、レースカーの「インテグラ タイプS TCX」で調整された空力、エンジン、サスペンションコンポーネントを適用。HRCのエンジニアが開発した、ストリートとトラックに特化した新しいパフォーマンスパーツの可能性を示すモデルとなる。

インテグラ タイプ S HRC プロトタイプ

 インテグラ タイプ S HRC プロトタイプの主な特徴としては軽量化が掲げられており、全体的なパフォーマンスを向上させるため、オプションのエアコン削除と合わせて、全体の重量は「インテグラ タイプS」から約200ポンド軽量化された。

 ボンネット、リアドアパネル、一体型レカロバケットシートなど、広範囲にわたってカーボンファイバー コンポーネントを使用して軽量化を図った。リアシートは巧妙に設計されたカーボンシェルフに置き換えられ、トラックデイに4つのホイールとタイヤを安全に運べるように設計された。

インテグラ タイプ S HRC プロトタイプ

 エンジン性能とハンドリングにおいては、高回転型ターボチャージャー付き2.0リッター VTECエンジンは、レースカー用に開発された大型インタークーラー、ツインオイルクーラー、排気システムなどによって、出力、レスポンス、冷却性能を向上。

 ハンドリングは、レースカーと同様に、ローダウン(15mm)となるトラック対応サスペンションによって最適化。調整されたコイルスプリングに、調整可能なリアアンチロールバー、調整可能なフロントやリアキャンバープレートを備えた。また、ネガティブオフセットを増やした鍛造軽量19×9.5インチホイールにより、フロントやリアトレッドが30mm広く設定され、これにより、ハンドリングが向上するだけでなく、プロトタイプにアグレッシブなスタンスを与えた。さらに、グリップを最大限に高めるために、パフォーマンスホイールには、サーキット対応ピレリ「P Zero Trofeo R」ウルトラハイパフォーマンスタイヤ(265/30ZR19)を装着する。

 ブレーキ性能では、大型の15インチ2ピースフロントローターとブレンボの6ピストンアルミキャリパーに加え、バネ下重量をさらに軽減するために、2ピースリアローターを採用。フロントの大型ダクトにより、より多くの空気がフロントローターに送られ、ブレーキの冷却性能を向上させた。

 そのほかにも、シャーシの剛性を高めるとともに、マルチポイントハーネスの取り付け場所を確保するため、後部バルクヘッドは外装と同じ印象的なインディイエローパール塗装で仕上げられた頑丈なXブレースで補強。黒のアルカンターラと色を合わせた黄色のシートベルト、ステッチ、トリムによってパフォーマンスモデルであることを印象付けた。

インテグラ タイプ S HRC プロトタイプ