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スーパーフォーミュラ 近藤真彦会長、9月の富士テストや10月の富士戦でフォーミュラマシンをデモラン
2024年8月24日 14:19
近藤真彦会長、スーパーフォーミュラをデモラン
スーパーフォーミュラ第5戦もてぎが、8月24日~25日の2日間にわたってモビリティリゾートもてぎ(栃木県芳賀郡茂木町)で開催されている。24日には定例会見となるサタデーミーティングが行なわれ、2025年のレースカレンダーについてや、カーボンニュートラル燃料などのテスト走行に関する発表が行なわれた。
スーパーフォーミュラではサステナブルなレース開催に向けカーボンニュートラル燃料や、横浜ゴムのサステナブル素材を33%活用したレーシングタイヤを使用してレースを行なっている。2024年のテストでは、燃料の特性の確認、サステナブル素材の割合を増やしたタイヤの確認などを行なっていく。
ここに使われるマシンは、赤虎、白虎と呼ばれるテストマシンが使われ、テストドライバーには塚越広大選手、高星明誠選手が起用されている。
9月5日~6日 鈴鹿サーキット、9月26日~27日 富士スピードウェイ、11月12日 スポーツランドSUGOとテストが行なわれるが、スーパーフォーミュラを運営するJRP(日本レースプロモーション)社長の上野禎久氏は「開発ドライバーとして近藤真彦さんを採用」と突然の発表。9月27日の17時半からのテスト、10月12日~13日に行なわれる第6戦・第7戦富士で、近藤真彦JRP会長がデモランを行なうという。
近藤会長自身は、「開発ドライバーではないのですが(笑)、ちゃんと開発されたフェール(カーボンニュートラル燃料)とタイヤを使わさせていただいて、9月のテストのときに高星さんに少し降りてもらって、温まったタイヤで乗せてくれという話をしまして、会長がお客さまの前で何年かぶりにフォーミュラに乗るよというイベントができれば」と、心境を紹介。9月のテストで練習をしてから、10月の富士で本番のデモランを行なうようだ。
近藤会長は、富士24時間レースでモリゾウ選手(豊田章男会長)と一緒に水素カローラのドライバーとして参戦。十勝24時間レース以来となる16年ぶりのレース参戦となったが、それがとても楽しかったとのこと。
その経緯については、「最近レースをやると、仕事のことまで考えてビジネス、ビジネスになっていた。いざクルマに乗って本格的なレースでハンドルを握って『レースの楽しさが分かりました』とモリゾウさんに言ったら、モリゾウさんのほうから還暦のお祝いとして赤虎のシートをプレゼントすると言われた」(近藤会長)と語り、富士24時間レースでモリゾウさんと一緒に走ったことがきっかけであったことを明かした。
近藤会長は「決して正式な開発ドライバーではありません」というが、マッチファンにとってもうれしい発表であるのは間違いない。スーパーフォーミュラは、近藤会長になってから対前年比約1.5倍で観客が増えており、その理由の一つに、話題をどんどん作ってモータースポーツやスーパーフォーミュラを盛り上げようとする近藤真彦会長の姿勢を挙げることはできるだろう。
この日のもてぎには、ルーキーレーシングのオーナーとしてモリゾウさんもピットウォークでファンサービスを行なっていた。モリゾウさんに、近藤会長がフォーミュラドライバーとして走ることについて聞くと、「がんばってね」とのこと。「ジェントルマンドライバーに負けないように」と謎の言葉を残しつつ、近藤会長の盛り上げに期待しているようだった。
近藤会長が走るのは、9月27日の17時半からのテスト、10月12日~13日に行なわれる第6戦・第7戦富士。かつてF3000やGT選手権、ル・マンで活躍した近藤会長の走りに注目したい。