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ヒョンデとシュコダ、水素モビリティ・エコシステムの確立に向けた協力を開始

2024年9月20日(現地時間)発表

プラハで開催された韓国・チェコ共和国ビジネスサミットにおいて覚書に署名

 Hyundai Motor Company(ヒョンデ)とフォルクスワーゲングループのシュコダは9月20日(現地時間)、水素モビリティ・エコシステムの確立に向けた協力を開始するための覚書(MOU)を締結したと発表した。

 この覚書は、水素燃料電池システムとその技術の導入に関する研究、モビリティ関連のプロジェクトと製品のためのエネルギー効率の高いソリューションの導入に関する研究、およびモビリティを超えた水素システムとバリューチェーンの機会の探求に関するもの。

 両社は共に「水素は、モビリティからはじまり持続可能な社会を構築する上での重要な柱になる」と認識しており、この覚書に基づく活動の一環として、Hyundaiが燃料電池システムとその技術を共有することで、チェコ共和国を含めシュコダグループが事業を展開する世界市場において環境にやさしいモビリティの加速を支援する可能性を探る。また、モビリティにとどまらない多様な利活用を目指し、燃料電池システムの応用についての可能性調査も実施するという。

 今回の発表について、Hyundai Motor Company 取締役副社長兼グローバル商用車・水素事業責任者のケン・ラミレス氏は「シュコダグループとのパートナーシップでは、水素の導入を加速することを目指しています。これにより、チェコ共和国を含む世界市場全体で水素技術の進歩とカーボンニュートラルに貢献できるでしょう。当社の燃料電池技術とシュコダグループのモビリティ関連製品およびプロジェクトがプラスの相乗効果を生み出すようにすることで、急成長中の各種水素事業を率いるよう、共に努力します」とコメント。

 また、シュコダグループのペトル・ノヴォトニーCEOは「エネルギー効率の高い多様なソリューションとともに、水素はより持続可能な未来に向けてモビリティを変革する上で重要な役割を果たすと考えています。Hyundai Motor Companyと協力することで、国境を越えて、これらの技術がより大きな影響を与えることのできるさらに広い市場を開拓することを目指しています。共に取り組むことにより、革新的で環境にやさしいソリューションを世界的なモビリティ・エコシステムに提供しながら、最も必要とされている地域においてよりクリーンなエネルギーを推進していくことができます」と述べている。