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「A2RL」の自動運転フォーミュラーカーが鈴鹿をデモラン 日曜日は「AI vs. HUMAN」でクビアト選手も走行

2024年11月9日 実施

無人で鈴鹿サーキットを走行するA2RLの自律自動運転フォーミュラカー

A2RLの自動運転フォーミュラカーがデモレース

 11月9日、スーパーフォーミュラ第8戦を開催中の鈴鹿サーキットにおいて、中東初の自律走行レースリーグであるAbu Dhabi Autonomous Racing League(以下、「A2RL」)のデモンストレーション走行が行なわれた。

 このA2RLでは、スーパーフォーミュラで使用しているダラーラ製のシャシー「SF23」と、横浜ゴム製のカーボンニュートラルタイヤと同じものを使用。ASPIREが準備する車両とベースソフトウェアに、チームそれぞれが追加搭載する自律走行ソフトウェアとアルゴリズムを開発し、自動運転のレースを通してその技術を競っていく。

センターのエアポッド上にカメラや無線アンテナが取り付けられている

 A2RLは第8戦鈴鹿の予選と決勝の間に、自動運転フォーミュラカーのデモンストレーションレースを実施。土曜日の第8戦ではAI vs. AIと位置付け、自律走行車2台がそろって走行。スーパーフォーミュラが公式提供するオンボード映像などのリアルタイム視聴アプリ「SFGo」でも、ストレート区間では人がいないフォーミュラカーが200km/h以上で走る模様を見ることができる。

 この無人で走る自律自動運転フォーミュラカーのデモを見たJRP(日本レースプロモーション)会長 近藤真彦氏は、直後に行なわれたサタデーミーティング会見において、自動運転車が無人で走る姿を見たときの感想を「あー、未来が来ちゃったなぁ」と表現。その上で、「でもヒューマンモータースポーツをうたっているんだけどなぁ、どっちを取っていいのか分からない」と語り、報道陣を笑わせていた。

自律自動運転フォーミュラカーは2台で走行。抜きつ抜かれつとはならないものの、異様な風景を鈴鹿で見ることができた。日曜日は元F1ドライバーとの対決
デモ走行を見て「あー、未来が来ちゃったなぁ」と語るJRP 近藤真彦会長

 自律走行のモニタリングを行なっていたチームのピットでは、無事に完走後、チームスタッフが静かにガッツポーズ。彼らにとって初めてのサーキットでの無人走行が、チャレンジングなものだったことが分かる瞬間だった。

SFGoでオンボード映像を見ることができる

 なお、決勝日となる9日のデモレースでは、AI vs. HUMANと題して自律自動運転フォーミュラカーと人間のドライバーが走行。HUMANのドライバーは、元F1ドライバーのダニール・クビアト選手が担当する。

超広角レンズ採用と思われる自動運転フォーミュラカーのメインカメラ。無線用のアンテナも取り付けられている
自動運転フォーミュラカーに取り付けられたセンサー類
メインカメラまわり

【お詫びと訂正】記事初出時、一部の表記に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。