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ブリヂストン、国内3工場に約270億円の戦略投資を決定 20インチ超タイヤの生産能力を強化
2024年11月25日 12:17
- 2024年11月25日 発表
ブリヂストンは11月25日、乗用車用高インチタイヤの主要生産拠点である国内3工場「彦根工場(滋賀県)」「鳥栖工場(佐賀県)」「栃木工場(栃木県)」に対し、約270億円の戦略投資を行ない、20インチ以上のタイヤの生産能力を中心に日産約3000本増強の計画を進めると発表した。2025年初より順次着手して、2028年中に完了予定という。
今回の生産能力増強・強化は、同社の中期事業計画(2024-2026)における戦略投資の一環で、「EV 時代の新たなプレミアム」と位置付けている商品設計基盤技術「ENLITEN」に対応させるとともに、グローバルでの乗用車用「超」高インチタイヤ生産を増強・強化するためのもの。
高インチタイヤの需要伸長が続く市販用では、需要伸長の追い風を最大限つかむとともに、「ENLITEN」を搭載する「断トツ商品」の展開を推進。新車用では市販用への回帰需要やEV(電気自動車)化を見据えて、プレミアム車種/OE、プレステージOE、プレミアム EVへのアプローチの強化も図られる。
ブリヂストンは、日本のモノづくりをグローバルの中核と位置付け、日本のモノづくり力を向上させ、稼ぐ力とグローバルにおける競争力をさらに強化させるとしている。
彦根工場の概要
所在地:滋賀県彦根市高宮町211
操業開始年月:1968年3月
工場長:中村真人氏
従業員数:1543名(2024年6月30日時点)
敷地面積:65万6000m 2
生産品目:乗用車用、小型トラック用ラジアルタイヤ
生産能力:5万5600本/日(2024年7月1日時点、乗用車用ラジアルタイヤ)
鳥栖工場の概要
所在地:佐賀県鳥栖市轟木町1000
操業開始年月:1970年7月
工場長:松島稔昌氏
従業員数:812名(2024年6月30日時点)
敷地面積:18万7147m 2
生産品目:乗用車用ラジアルタイヤ
生産能力:1万8800本/日(2024年7月1日時点)