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TGR、ラトバラ氏が「セリカST185」でラリー参戦 カンクネン氏がTGR-WRTチーム代表代行に

2024年11月25日 発表

ラリージャパン2024会場に展示された「セリカST185」

 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)は11月25日、2025年シーズンのFIA世界ラリー選手権(WRC)の参戦体制を発表。その中で、チーム代表のヤリ-マティ・ラトバラ氏が「セリカST185」でFIAヨーロッパ・ヒストリックラリー選手権に参戦することを明らかにした。

 2024年に引き続き、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamチーム代表を務めるヤリ-マティ・ラトバラ氏は、2023年にRally1車両でのラリーフィンランド参戦に続き、2024年は「GRヤリスRally2」でラリーフィンランドに参戦。この活動は2025年も継続し、ラトバラ氏は「トヨタ・セリカST185」でFIAヨーロッパ・ヒストリックラリー選手権に参戦する。参戦車両にはTGRのカラーリングが施され、トヨタの過去のWRC参加の歴史をつなぎ、ファンとラリーへの情熱を共有するという。

 選手権参戦のためラトバラ氏が不在になるイベントでは、4度の世界チャンピオンであり最後のタイトルをセリカST185で獲得したユハ・カンクネン氏が代表代行の役割を担う。カンクネン氏は過去数年にわたりアンバサダーとしていくつかのイベントに参加してきたため、すでにチームとの関係も深く、自身の成功体験をドライバーや他のチームメンバーと共有し貢献する準備ができているという。

 TGR-WRTとしては、2024年シーズンはWRC13戦中8戦で勝利し、最終戦のラリージャパンでの逆転の結果、4年連続マニュファクチャラーズタイトルを獲得。2025年はマニュファクチャラーズタイトルを守り、ドライバー、コ・ドライバー選手権のタイトル奪還を使命に挑戦する。

 チーム代表のラトバラ氏は「2024年シーズンはチームにとって新しいチャレンジの年でしたが、私たちはハイレベルなパフォーマンスを維持し、最終戦の最終日まで戦い続け、マニュファクチャラーズタイトルを無事守ることができました。そして2025年、ここ数年一緒に戦ってきた強いドライバーたちと再びチームを組めることをとてもうれしく思っています。来年はカッレもフル参戦に戻り、ラインアップをさらに強化してくれます。また、若手育成の一環として、サミ・パヤリをメンバーに迎え入れることができるのも素晴らしいことです。サミは今年著しい成長を遂げ、私たちは彼がトップカテゴリーにステップアップする準備ができていると自信を持っています。個人的には、チーム代表の役割と、伝説のトヨタ・セリカでのドライブへの情熱を同時に遂行する機会を与えていただきとても興奮しています。そして、ユハ・カンクネンがチーム代表代行として、私やチームをWRCイベントでサポートしてくれることを非常にうれしく思っています。彼はチームをよく知っていますし、豊富な経験を共有してくれます」とコメント。

 チーム代表代行のカンクネン氏は「この役割を担うことができ、大変うれしく思っています。現役時代、さまざまなチームで走りましたが、トヨタとは合計で9年間一緒に戦いました。トヨタはWRCでのチャンスを与えてくれた最初のメーカーであり、おそらく世界の中でも最高のチームだと思っています。素晴らしいメンバーがいて、ヨーロッパと日本の協力体制も素晴らしいです。このチームスピリットとチームワークは非常に重要で、皆が共に努力をしています。私は豊田会長とも良好な関係を築いており、ここ数年、イベントでのデモランなどで一緒にドライブをしてきました。もちろんヤリ-マティともよい関係です。彼はとても話しやすく素晴らしい人です。彼らとより密に協力し、チームをサポートできることをとてもうれしく思っています」とコメントしている。