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アウディ、新型「Q5」に“スポーツバック”を追加 先代よりもダイナミックなシルエットに進化
2024年12月3日 13:07
- 2024年11月26日(現地時間) 発表
独アウディは11月26日(現地時間)、新型「Q5」のSUVの特徴である多用性と広々としたインテリアと、ダイナミックなシルエットを融合させた「Q5 Sportback(スポーツバック)」を発表した。ベースモデルに加え「advanced(アドバンスド)」と「S line(Sライン)」、Sモデルとなる「SQ5 スポーツバック」を設定。12月からドイツにて受注が開始され、価格は5万4800ユーロから、SQ5 スポーツバックは8万5400ユーロから。
Q5 スポーツバックは、幅広のフロントグリルを高い位置に配置し、両側には縦方向の大型エアインテーク、下側にはセンサー類を配備する大きなエアインテークを配置。鋭いヘッドライトにより、先代モデルよりもさらにシャープで洗練されたデザインとなっている。
また、フロントからテールランプをつなぐ水平のショルダーラインは、テールランプの上でわずかに持ち上がり、フラットなリアウィンドウとともにルーフアーチを視覚的に支えるデザインを採用。
リアまわりは、ミニマルなラインでシャープに仕上げられており、リアウィンドウからライトストリップの下端まで続く滑らかな表面が、全幅にわたるシャープなカットで縁取られている。リアディフューザーは隆起したバンパーの高い位置に配置され、その下にはエキゾーストマフラーがあり、SQ5 スポーツバックは“左右2本出しマフラー”で、よりシャープなリアビューを実現した。
またadvancedは、ラジエーターグリルとフロントエアインテークの外周をスカンジウムグレーに、リアディフューザーはマットブラック仕上げとなる。さらに、リアバンパーのダクト外周をセレナイトシルバーにするなど、ベースモデルにスタイリッシュなアクセントと、ダイナミックな要素を追加したほか、18インチの5本スポークツイストデザインのアルミホイールも標準装備となる。
S lineとSQ5 スポーツバックは、フロントエアインテークとリアディフューザーによりスポーティなデザインを採用したほか、S lineのフロントグリルはマットアンスラサイトのクローム調フレーム、SQ5 スポーツバックはマットシルバーのフレーム仕様に変更。加えて、第2世代のデジタルOLEDテールランプと、リアスポイラーにはリアウィンドウにグラフィックを投影し、ブレーキライトの面積を増やすことで安全性を向上させるプロジェクションライトも装備する。
インテリアは、デザインの初期段階から素材の特性に配慮し、アウディMMI(Multi Media Interface)パノラマディスプレイと、MMIパッセンジャーディスプレイなどデジタル化を推進。また、柔らかな素材ががドアからコックピット全体を通りセンターコンソールまで伸び、統一感の取れた温かみのある空間を創出。
シートは主にリサイクルポリエステルから作られているCascade(カスケード)の表皮やDinamica(ダイナミカ)マイクロファイバーといった素材を採用している。ラゲッジスペースの容量は最大515Lで、SQ5 スポーツバックは最大470L。リアシートを倒すとQ5 スポーツバックは最大1415L、SQ5 スポーツバックは最大1388Lまで広がる。
縦置き内燃エンジン向けのプラットフォームPPC(プレミアム・プラットフォーム・コンバッション)を採用。パワートレーンは、最高出力150kW(204PS)、最大トルク340Nmを発揮するガソリンエンジン「2.0 TFSI」は2WD(FF)とオプションでquattro(四輪駆動)も選択可能。
最高出力150kW(204PS)、最大トルク400Nmを発揮するディーゼルエンジン「2.0 TDI」はquattro(四輪駆動)のみの設定。最上位モデルSQ5 スポーツバックに搭載されるV型6気筒のガソリンエンジン「3.0 TFSI」は、最高出力270kW(367PS)、最大トルク550Nmを誇り、トランスミッションはすべてSトロニック7速DCTが組み合わせられる。
また、全グレード最高出力18kW(24PS)、最大トルク230Nmを発生する新型PTG(パワートレーンジェネレーター)を採用した新たな「48V MHEV plus」を搭載。エンジンの燃焼をサポートし、排出ガスの削減、性能の向上、快適なドライビングを両立する。搭載するリチウムイオンバッテリの容量は1.7kWhで、今後は外部充電器と大容量バッテリを備えたPHEV(プラグインハイブリッド)モデルも予定しているという。