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SUPER GT最終戦鈴鹿、36号車 au TOM'S GR Supraの坪井翔/山下健太が予選でチャンピオンを決める GT300は88号車 Lamborghini GT3の小暮卓史/元嶋佑弥がポール獲得

予選後に行なわれたポールポジション会見。左から88号車 VENTENY Lamborghini GT3の元嶋佑弥選手と小暮卓史選手、36号車 au TOM'S GR Supraの坪井翔選手と山下健太選手

冬の鈴鹿でSUPER GTチャンピオン決定戦

 12月7日~8日の2日間にわたってSUPER GT第5戦鈴鹿が鈴鹿サーキットで開催されている。SUPER GTは年間8戦で戦われているが、この第5戦鈴鹿は本来8月に行なわれるもので、天候の問題により12月初旬へと移動した。

 通常、夏休みの後半に真夏の鈴鹿戦として戦われているものが、冬に移動することで大きく環境が変わっており、チャンピオン決定戦としての位置づけのほか、どれだけ戦いが激しくなるのかにも注目が集まっていた。

 というのも、一般的に温度が下がるほど空気密度が高まり、とくにターボ車などでは出力が向上しやすくなる。もちろんタイヤにとってはグリップが低下していく傾向となるが、タイム的なメリット・デメリットを考慮した場合、そこそこの温度の低さはメリットになる場合が多い。

 そのため、公式練習や予選からコースレコードがどんどん出る戦いとなっていた。

GT500は、予選で36号車 au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)がポールポジション。シリーズチャンピオン確定

ポールポジション獲得でチャンピオンを決めた坪井翔選手と山下健太選手

 今シーズンのSUPER GTの予選はQ1とQ2のドライバーの合算タイムで順位が決まる。最終戦をポイントランキングトップで迎えた36号車 au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)は、予選でポールポジションを取ればシリーズチャンピオンが決まる状況。そのため、36号車の走りが注目されていた。

 Q1は山下健太選手が担当し、コースレコードとなる1分43秒737を記録。ノーウェイトでノーハンデとなる最終戦において、直接のライバルとなる100号車 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)を抑えて3位のタイムを記録。

 Q2は坪井翔選手が担当し、やはりコースレコードとなる1分43秒271を記録してQ2全体では3位のタイム。2人のドライバーが安定して速いタイムを記録したことにより、36号車 au TOM'S GR Supraのシリーズチャンピオンが確定した。

 坪井選手はスーパーフォーミュラのチャンピオンと合わせて、ダブルタイトルを獲得。2021年、2023年に続いての3度目のGTチャンピオンで、50周年を迎えたトムスで2連覇も獲得した。

 山下選手も2019年に続いて2度目のGTチャンピオンを獲得。シーズン当初から強さを発揮していた36号車 au TOM'S GR Supraが、翌日の決勝レースを前にシリーズチャンピオンに輝いた。

36号車 au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)

GT300は、88号車 VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)がポールポジション

ポール獲得でランキングトップとのポイント差を8にした元嶋佑弥選手と小暮卓史選手

 一方、GT300は88号車 VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)が合算タイムでポールポジションを獲得。これにより3点を積み増し、65号車 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)との得点差が8ポイントに。日曜日の決勝レースで逆転シリーズチャンピオンを狙う。

88号車 VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)