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横浜ゴム、タイヤ打音から空気圧を判定するAI技術の実証実験を開始 ベテラン運転手でも難しい測定が誰でも可能に
2025年1月20日 14:46
- 2025年1月20日 発表
横浜ゴムは1月20日、トラック・バス用タイヤの打音からAI（人工知能）を活用して空気圧状態を判定する技術を開発し、実証実験を始めたと発表した。
トラック・バス用タイヤの日常の空気圧点検では、空気圧ゲージによる計測はバルブ故障やエア漏れのリスクがあるほか、リアルタイムのモニタリングはコスト面での課題などがあり、依然としてハンマーによる打音点検が主流となっている。しかし、打音のみで空気圧が適正かを判断することは熟練ドライバーでも容易ではなく、手軽にかつ正確に空気圧の状態を判定できる方法が求められていた。
そこで横浜ゴムはこうしたニーズに応え、METRIKAと協力してさまざまな環境音の中からタイヤの打音を識別し、打音がいつからいつまで発生したか（打音区間）を抽出し、抽出した打音に基づいて空気圧を予測するAIアルゴリズムを開発。さらに専用のアプリケーションを試作し、すでに運輸会社での実証実験を開始している。
この技術が実用化されれば、タイヤの打音をスマホのアプリに録音するだけで空気圧値や充填の必要性の有無をアプリ上で視覚的に把握でき、専用機器の設置や判定スキルの習得が必要なくなり、誰でも高精度な空気圧点検が可能になるという。
今後は実証実験を通じて、AIアルゴリズムの精度やアプリケーションのユーザビリティのさらなる向上を目指しつつ、IoTを活用して最適な商品および運用プランの提案を迅速に行なえる横浜ゴム独自の次世代タイヤマネジメントシステム「T.M.S（ティーエムエス）」との連携も計画している。
