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タカラトミーの「トミカ」ブランドが55周年、ファン感謝祭12月開催など多数の企画を用意
2025年1月22日 07:12
- 2025年1月21日 開催
小島よしおさんMCの新番組「トミプラワールド のりのりタイムズ!!」開始
タカラトミーは1月21日、ダイキャスト製ミニカー「トミカ」が2025年に55周年を迎えることを記念して、記者発表会をWITH HARAJUKU HALL(東京都渋谷区神宮前)で開催した。発表会ではタカラトミー ブランドビジネス本部 執行役員の竹内俊介氏があいさつを行なうとともに、ブランドビジネス本部 グローバルトミカ事業室 室長の流石正氏が55周年を祝うさまざまな企画について紹介した。
トミカとしては2020年に50周年を迎え、大々的なイベントを開催する予定だったが、コロナ渦により中止となってしまった。今回の55周年では、それを受けてさまざまな企画が用意された。
まずは人気コラボ企画第2弾「トミカ55周年自動車メーカーコラボプロジェクト」。トミカ50周年で好評を博した人気コラボ企画の第2弾にあたり、今回はトヨタ自動車、日産自動車、本田技術研究所、三菱自動車工業、スズキが協力し、トミカのためだけの特別な55周年デザインを各社が考案。2025年春から順次商品の発売を開始し、55周年デザインの実車両も「トミカ博」などで順次披露していくという。価格は各990円。
2つ目は55周年ファン感謝祭「TOMICA OWNERS MEETING」で、トミカ開発者などが登場するスペシャルトークショーや、リアルジオラマ、トミカヒストリーの展示、大人の工場見学など幅広い世代の人が楽しめる感謝祭イベントを2025年12月に開催することがアナウンスされた。
3つ目は55周年イヤーを盛り上げる新シリーズを日本・アジアで発売すること。トミカやプラレールと一緒に遊べるブロック「トミカ・プラレールブロック」シリーズや大人向けプレイセット「tomica+(トミカプラス)」シリーズを新展開するほか、「トミカワールド」シリーズ最長のロングセラー商品「トミカビル」の最新作「グランドモールトミカビル」の登場も予告。これらの新商品および前述の「トミカ55周年自動車メーカーコラボプロジェクト」商品は、アジア13の地域(日本、中国、韓国、香港、台湾、マカオ、シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピン、インドネシア、ベトナム、カンボジア)で発売を予定する。
4つ目は新番組「トミプラワールド のりのりタイムズ!!」の開始。番組MCにお笑いタレントの小島よしおさんとタレントの佐藤和奏さんを起用し、“実車両の乗り物”と“おもちゃ”が連動したのりもの情報キッズバラエティ番組として2025年4月からテレビ東京系列6局ネットにて放送する。番組内では配信中のWEBアニメ「トミカヒーローズ ジョブレイバー 特装合体ロボ」が地上波で初登場するとのこと。
1.8秒に1台が売れているトミカダイキャスト製品
発表会の冒頭に登壇したタカラトミー ブランドビジネス本部 執行役員の竹内俊介氏は、2020年のトミカ50周年時に予定していた多くのイベントを新型コロナウイルスの影響で中止せざるを得なかったことに触れつつ、「あれから5年が経ちまして、2020年に落ち込みました売り上げも2024年は過去最高を記録するまでに回復いたしました。これも一重に、長きにわたりトミカを支えていただきました皆さまのおかげと、この場をお借りして心より感謝申し上げます」とコメント。
また、1970年に6車種の国産車から発売したトミカが2025年で55周年を迎えることになり、現在では3世代にまたがるブランドに成長したと報告するとともに、「その認知率はお子さまで81%、保護者さまで90%、そしてトミカ保有率は72%となっております。また、120種類ありますトミカスタンダードダイキャストシリーズはこれまで国内累計7億5900万台と、グループ全体のトミカダイキャスト製品の全種総合計は10億台を突破するまでになりました」。
「ここまでの成長にあたりまして、われわれトミカはさまざまな挑戦を行なってまいりました。1つ目は自動車メーカーさまにご協力をいただき、シリーズラインアップの増強を図ってまいりました。2つ目は大人需要の拡大に合わせまして、トミカのKidults(キダルト)ラインアップの拡大を行なってまいりました。3つ目は、ご好評いただいておりますトミカ博では、新しいアトラクション『ディスカバリーガレージ』の導入やトミカビームといったイベント会場でしか遊べない新しい商品の展開を行なってまいりました。海外に向けてもトミカブランド展開を増強しました。中国 上海におきましては、ブランドストアのオープンや東南アジア地域で行なわれていますダイキャストエキスポといったイベントへ積極的に参加してまいりました。そこでさらに、これから大人のトミカファン層や海外に向けた地域軸の拡大は引き続き行なってまいりますが、やはりトミカは日本の子どもたちにいつまでも夢を与えられる存在でいたいと考えております。少子化の中でもトミカファンを増やしまして、また長く遊んでいただくことで事業拡大を行なっていきたいと考えております」と説明した。
なお、トミカダイキャスト製品の累計販売台数が10億台を突破したとのことだが、これを55年で割ると1.8秒に1台が売れている計算になるという。
これに加え、会の後半には三栄 モーターファン編集長であり、今期から日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員長を務める鈴木慎一氏、グローバルトミカ事業室 トミカ事業部 ブランドマーケティング課 課長の吉原有也氏が登壇。「トミカ55周年自動車メーカーコラボプロジェクト」について紹介を行ない、鈴木氏は「トミカさん、55周年おめでとうございます。日本カー・オブ・ザ・イヤーは45回やってるんですけれども、それよりももっと前から日本の子供たち、大人の人たちに向けて自動車を盛り上げてくださってありがとうございます」とあいさつ。
また、吉原氏は50周年時の自動車メーカーコラボプロジェクトが3社だったのに対して、トヨタ、日産、ホンダ、三菱自動車、スズキの5社に増えたことを報告し、「各社の代表車両、それぞれ自動車メーカーのデザイナーが55周年を記念するトミカをイメージし、本気でデザインを考えていただきました。その車両ではラッピング車両を製作し、今後各種イベントなどでトミカファンに実際に目にしていただきたいと思っております。そしてさらに、トミカの周年の記念商品として発売をしてまいります」とし、各車のデザインを披露。
吉原氏は「トミカに関しましてはおもちゃだけでなく、自動車産業だったりクルマ文化の発展というところに今後寄与していきたいなと思っておりますので、こちらの自動車メーカー各社様、また日本カー・オブ・ザ・イヤーさまともいろいろな取り組みができるように今後盛り上げていきたいと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします」と締めくくった。