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マツダのブランド体験施設「MAZDA TRANS AOYAMA」先行公開 毛籠勝弘社長「南青山から日本全国にマツダブランドを発信していきたい」

2025年2月6日 オープン

2月6日にオープンするブランド体感施設「MAZDA TRANS AOYAMA(マツダ トランス アオヤマ)」。1階の車両展示スペースには、今後「ロードスター35周年記念車」なども展示予定

マツダファン、クルマ好き、表参道を訪れた人、誰でも立ち寄れる場所

 マツダは2月4日、ブランド体感施設「MAZDA TRANS AOYAMA(マツダ トランス アオヤマ)」の2月6日オープンに先駆けてオープニングレセプションを開催した。

 MAZDA TRANS AOYAMAは、市販車・コンセプトカー・歴代マツダ車などの実車の常設展示や、マツダ車の歴史を振り返るミニカー展示といったマツダの顧客やファンに向けた展示のみならず、1階にカフェを併設することで誰でも気軽に立ち寄れる場所となっている。また、クルマに限らない幅広いテーマの期間限定展示や体験イベント、ワークショップの開催など、これまでマツダと接点がなかった人にも、マツダブランドの体感を通じて新しい発見をし、前向きな気持ちを感じられる空間・体験を提供するとともに、さまざまな情報を発信していく。

MAZDA TRANS AOYAMA概要

名称:MAZDA TRANS AOYAMA
所在地:東京都港区南青山5丁目6-19
オープン日:2025年2月6日
営業時間:8時30分~18時30分(8時30分~10時は1階のカフェのみ営業)
定休日:月曜日
問い合わせ先:03-6450-6691

 MAZDA TRANS AOYAMAの外観はガラス張りで外と中の境界線をなるべく強調しないようなデザインとし、立ち寄りやすく明るい開放的な空間を目指してデザイン。1階は都会にいながらも公園でリラックスしているかのように感じられる印象とし、マツダの地元である広島県の宮島にある伊都岐珈琲(いつきコーヒー)のオリジナルドリンクと、マツダを象徴するボディカラーの「アーティザンレッドプレミアムメタリック」をイメージしたチーズケーキやローターを摸したフィナンシェなど、遊び心のあるスイーツが楽しめる。

MAZDA TRANS AOYAMAの外観。ガラス張りのため、カフェの様子もうかがえる
1階のクッション席は、裏返すとマツダ車のシート表皮が使われているものも。懐かしの車種から新しい車種まであるとのことなので、足を運んだ際はぜひ自身の目で確かめてほしい
1階の柱にはボディカラーやインテリアの色見本がさりげなく飾られている
壁面に飾られたアート作品も、ただの数字ではない。近づいてみるとそれぞれの数字にちなんだ車名がうっすら現われる
各種マツダグッズも販売される
カフェのスイーツメニューには「ソウルレッドクリスタルメタリック」をイメージしたチーズケーキやローターを摸したフィナンシェなどもある

 2階はアート作品や、ミニカーウォール、歴代マツダ車のエンブレムプレートなどを展示。マツダを知ってもらうきっかけや、新しいセンスを感じてもらえる場所としている。

2階には大きなテーブル席や表参道の駅出口が見えるカウンター席を設置
マツダ車のエンブレムやミニカーが壁面に飾られている
アート作品が並ぶ期間限定のギャラリーも設置。現在は「ACTA+」の作品が並ぶ
壁面にはMAZDA TRANS AOYAMAのコンセプト「FIND YOUR IDIAL」が掲げられる
室内の雰囲気になじむように、さりげなくミニカーが飾られている
1階と2階の一部の席には充電用のUSBポートやコンセントを設置。買い物の途中で立ち寄れば、休憩しながら充電できるような配慮がされている

 また、ロードスターの試乗も受け付けており、青山周辺のコースをオープンカーで楽しめるとした。

マツダデザイン監修のブランド発信地

 オープニングレセプションでは、マツダ 代表取締役社長 兼 CEOの毛籠勝弘氏があいさつ。「マツダロータリー原宿を閉じてから約30年、この南青山にブランドの発信拠点をやっと持つことになりました。ここ首都東京・南青山から日本全国にマツダブランドを発信していきたい、日本でブランドのプレゼンスを高めていければと、そういうふうに思っています」と喜びを語った。

マツダ株式会社 代表取締役社長 兼 CEO 毛籠勝弘氏

 MAZDA TRANS AOYAMAについては、「内外装はマツダブランドを体現しています。マツダデザインの監修ということで、われわれのデザインチームが総力を挙げてこのような世界観を表現してくれました。各所に少しずつ遊び心もいれておりますので、そういったものも見つけていただければと思います。また、1階にはカフェがあります。広島県の世界遺産である宮島で創業された伊都岐珈琲さんのご協力を得て、こだわりのスペシャリティコーヒーやおいしいスイーツを提供します。このあたりはカフェ難民になりやすいということもありまして、多くの皆さまにこの場所で一休みしていただきながら、楽しい時間を過ごしていただければと思います」と紹介。

「この場所でマツダブランド、あるいはマツダというものを発信していきますけれども、われわれのブランドの商品、あるいはサービスの向こう側にマツダの人が見える、そんな手触りがあるブランドを作って、皆さまの共感と信頼のコミュニティを少しずつ広げていけたらと思っております」と込められた思いを話した。

 また、MAZDA TRANS AOYAMAを作ったきっかけについて毛籠氏は「マツダの中で日本市場が世界で2番目に大きな市場となりますが、ここしばらくブランド全体のプレゼンスが落ちてきたという危機感が少しありまして、ブランドをしっかりともう一度日本国内で立てていこうと考えました。日本はやはり東京一極集中ということもありまして、東京のこういった地域に向けてブランドプレゼンスを上げるということを1つのトリガーにしたいと思ったのが一番大きな理由です。MAZDA TRANS AOYAMAはショールームではなくてブランドの発信地ということで、より多くの方々にマツダブランドの体験をしていただきたいと思い開設しました」と説明した。

 続けてMAZDA TRANS AOYAMA ブランドマネージャーの石田燿子氏が施設について説明。人のそのものがマツダブランドを作るという思いを大切にしながら、訪れる人がそれぞれの価値観のもとに自由に楽しんでもらいたいという思いで、コンセプトを「FIND YOUR IDIAL」と設定。コミュニケーションの軸をマツダやクルマだけに定めるのではなく、多様な価値観に触れる機会を設けることで、自分自身の感性を刺激したり、共感したり、視野を広げる場や、心が明るくなる場になってほしいという思いを語った。

MAZDA TRANS AOYAMA ブランドマネージャー 石田陽子氏

 また、「自然とお客さまとのつながりが生まれたり、そこからコミュニティのようなものが生まれたりする場所にもなれたらいいなと考えております」と話し、第1弾プロジェクトとして、廃棄物からアート作品を生み出しサステナブルな循環型社会の位置付けに挑戦をしている「ACTA+」とアーティストとのコラボレーションによる作品を展示していると紹介。「今後、第2弾、第3弾といろいろなことにチャレンジしていらっしゃる方々や企業さまと協力して、さまざまな生き生きとする体験をお届けしてまいりたいと思っております」と述べた。

 加えて、「マツダのブランドらしさは、やはり人中心というところが独自性であるととらえております。ここはブランドショールームではなく、ブランド発信拠点として、人を中心として発信させていただきたいと思っております。マツダブランドスペース大阪はクルマ作りなど、クルマにフォーカスを当ててコミュニケーションをさせていただいている場所であるのに対し、MAZDA TRANS AOYAMAはクルマにご関心のない方からクルマに関心をお持ちのお客さままで、お気軽に訪れていただきたい場所であるという違いがあります」と、MAZDA TRANS AOYAMAの位置付けについて説明した。

マツダ株式会社 代表取締役社長 兼 CEO 毛籠勝弘氏(左)、MAZDA TRANS AOYAMA ブランドマネージャー 石田陽子氏(右)