ポルシェ、新型「911 GT3」の予約受注を開始
エンジンを3.8リッターに拡大し、「PSM」をGT3で初搭載

新型911 GT3

2009年5月20日予約受注開始
1712万円


 ポルシェ ジャパンは、新型「911 GT3」の予約受注を5月20日より開始する。価格は1712万円。

 新型911 GT3は、自然吸気の水平対向6気筒エンジンを前モデルから200cc拡大の3.8リッターとし、最高出力は320kW(435PS)、最大トルクは430Nm、最高回転数は8500rpm、0~100km/h加速は4.1秒、最高速度は312km/h。また、排気側カムシャフトにも可変バルブタイミング機構のバリオカムを採用し、燃費と環境性能の向上も図っている。トランスミッションは6速MTで、左ハンドル車のみ用意する。

 走行性能では、911 GT3としては初めて車両安定システム「ポルシェ・スタビリティ・マネージメントシステム(PSM)」を搭載し、スポーツ走行向けのセッティングを施している。また、エアロダイナミクスの改良により前モデルの2倍以上のダウンフォースを確保したほか、ドアやフロントフードなどにアルミニウムを採用するなどして車両重量を1680kgとし、パワーウエイトレシオは3.2kg/PSだと言う。ブレーキは、フロント6ピストン/リア4ピストンのアルミ製モノブロックキャリパーと、フロント380mm/リア350mmの2ピース構成のディスクブレーキを装備し、オプションでブレーキディスクをセラミック複合素材とした「ポルシェ・セラミックコンポジット・ブレーキ(PCCB)も用意する。

新型911 GT3のエクステリア

新型911 GT3のインテリア
 インテリアでは、素材にレザーとアルカンターラを各所で採用し、ドア補強材やサイドエアバッグで構成された「ポルシェ・サイド・インパクト・プロテクション・システム(POSIP)」などを装備。オプションで、20kgのカーボンファイバー製のスポーツバケットシートなども用意する。

 このほか、2009年秋以降にはエンジンマウントの硬さを走行中に変更できる「ポルシェ・アクティブ・ドライブトレイン・マウント(PADM)」、ボタン操作でフロントアクスルの車高を約30mm上昇させることができるリフティングシステムもオプション設定する予定だ。


(編集部:)
2009年 5月 7日