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ピレリ、第5世代の「P Zero」発表 4月1日から順次日本導入
2025年4月1日 13:04
- 2025年4月1日から順次導入
ピレリは3月31日(現地時間)、フラグシップモデル「P Zero」の第5世代を発表した。18インチから23インチまでのサイズをラインアップし、日本へは4月1日から順次導入される。
新しいP Zeroのラインアップのほとんどには、ピレリの特徴であるElectを採用。Electは、EV(電気自動車)および、プラグインハイブリッド車向けのテクノロジーパッケージで、転がり抵抗の低減によって航続距離が増加し、高トルクへの対応やノイズの低減のために特別に設計されたソリューションを採用している。
今回、ピレリの研究開発エンジニアは、人工知能システムとピレリが設計したアルゴリズムを組み合わせることで、タイヤの性能ダイナミクスを深く理解するための画期的なソリューションを作成。このプロセスでは仮想プロトタイプテストも重要な役割を果たしており、開発時間を短縮し、リソースを最適化したという。
P Zeroには、ドライとウェット両方の路面でのサーキットテストで強調されたハンドリングの向上と、制動距離の短縮により、優れた性能と安全性という2つの強みがあるとのこと。新しいP Zeroタイヤの一部サイズは、欧州ウェットグリップラベルで「A」を取得。ピレリの最新製品の主な目標の1つは、EVへの移行をはじめ、自動車市場の急速に進化するニーズに先んじることとしている。
開発戦略としてはタイヤ構造とトレッドデザインに重点を置き、コーナリンググリップを強化するために溝と接地面に改良を施して最適化を実施。接地面のバランスが改善されたことでブレーキ性能と摩耗率が向上し、タイヤのライフサイクル全体を通じて一貫した性能が確保されるとした。
また、新しいP Zeroのサイドウォールには、コントラストの効いたマーキングを施した新しいグラフィックが施され、見た目でも際立っているとのこと。
さらに、ピレリのエンジニアたちは、まもなく発売される多数のクルマにP Zeroタイヤを装着するための作業を進めているとして、ランボルギーニ「ウルス SE」、アウディ「A5」、BMW「M5」「M5 ツーリング」、メルセデス・ベンツ「GLE」「GLS」、ルシッド「グラビティ」などのための専用バージョンを用意し、技術承認をすでに取得しているとした。




