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NEXCO中日本、琵琶湖の北側を走る舞鶴若狭道を7月中に全線開通へ

小浜IC~敦賀JCTを開通し、関西・中国~北陸のダブルネットワークを実現。走行距離短縮により、高速道路料金も引き下げへ

2014年4月24日発表

舞鶴若狭自動車道 小浜IC~敦賀JCT間が7月中に開通し、これにより全線開通する

 NEXCO中日本(中日本高速道路)は4月24日、小浜IC(インターチェンジ)~敦賀JCT(ジャンクション)間約39kmを7月中に暫定2車線で開通すると発表した。この区間の開通により、中国自動車道 吉川JCT~北陸自動車道 敦賀JCT間を結ぶ舞鶴若狭自動車道 約162kmが全線開通。琵琶湖を挟み、北に舞鶴若狭道、南に名神高速道路という関西と北陸を結ぶダブルネットワークが完成する。

 ICやPA(パーキングエリア)の名称も決定。小浜IC側から順に、若狭上中IC(旧名称:上中IC)、三方五湖PA(三方PA)、若狭三方IC(三方IC)、若狭美浜IC(美浜IC)、敦賀JCT(敦賀JCT)となった。

 舞鶴若狭道は、1987年3月18日に丹南篠山口IC~福知山IC間が開通。約27年で全通することとなった。

 NEXCO中日本の試算によると、中国道 吉川JCT~敦賀JCT間を、北側ルート(舞鶴若狭道)と南側ルート(中国道、名神高速、北陸道)を通った際の距離は、北側が約162km、南側が約195km。所要時間は通常時はどちらも約2時間20分だが、渋滞が名神高速に発生した場合(草津JCT~大山崎JCT、平均速度約25km/hで計算)、南側だと約3時間5分かかるとしている。実際は、ダブルネットワークの完成により渋滞も発生しづらくなると思われるが、関西・中国~北陸間の走行距離が約30km短縮されるのは、さまざまな面でメリットがあるだろう。

 高速道路の料金は最短区間距離で計算されるため、舞鶴若狭道が全通すると走行距離が短かくなる北陸道~中国道・山陽自動車道間は、高速道路料金が引き下げられる。NEXCO中日本によると、例えば北陸道 金沢西IC~山陽道 山陽姫路西IC間の場合は、北側ルート、南側ルートとも普通車8370円が7790円になるとのこと。

(編集部:谷川 潔)