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ホンダ、「ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータ」が第8回電気技術顕彰「でんきの礎」を受賞

現在のカーナビの原形となっていると評価

2015年3月25日発表

 本田技研工業は3月25日、1981年に商品化した地図型自動車用ナビゲーションシステム「ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータ」が、第8回電気技術顕彰「でんきの礎」を受賞したと発表。

 電気技術顕彰「でんきの礎」は、一般社団法人電気学会が「社会生活に大きく貢献した電気技術」の功績を称え、技術史的価値、社会的価値、あるいは学術的・教育的価値のいずれかを有する約25年以上経過した電気技術の業績を顕彰するもの。

 ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータは、1981年に発売された世界初の地図型ナビゲーションシステム。クルマの移動方向を検知する「ガスレートジャイロ」を実用化した方向センサーを、一般自動車に世界で初めて採用。

 走行距離センサーなどとの組み合わせにより、移動方向と移動量を検出して現在位置を計算。透過型の地図シートがセットされたブラウン管に現在位置と自車の方位、走行軌跡を表示することで、ドライバーが進むべき経路の選択を容易にできるようにした。

 今回の受賞は「ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータは、デジタル地図やGPSがない時代に、地図上に自車の現在位置を表示し、ナビゲーションを行うことを世界で初めて商品化されたものであり、現在のカーナビの原形となっていること。また、ここで用いられた技術が広く活用され、現在問題となっている環境・資源問題や予防・安全領域にも大きな貢献を果たし、社会的にも大きなインパクトを与えていること」と評価された。

(編集部:椿山和雄)