レクサス、8名乗車仕様のフルサイズSUV「LX570」

　レクサス（トヨタ自動車）は、フラグシップSUV「LX570」を9月14日に発売する。価格は1100万円。

　LXは1996年にレクサスブランド初のSUVとして北米で発売。以降北米、中近東、ロシアを中心に海外で販売を拡大しており、デザインや走行性能などを変更した新型LXの導入を契機に、日本でも発売することになった。ラグジュアリーな内外装に加え、先進の空調システム「レクサス クライメイト コンシェルジュ」や、降車時に自動で車高調整を行う「乗降モード」などを標準装備するなど、フラグシップSUVにふさわしい装備が与えらえている。

　エクステリアでは、ロア部を大胆に厚くした安定感のあるフロントビュー、伸びやかで厚みのあるダイナミックなアンダーボディーを強調するサイドビューなどを特徴とし、プロテクター形状を彷彿とさせるグリル下端部や、グリルフレームと一体化された硬質な面状のグリルインナーバーなど、力強さと洗練さを兼ね備えたスピンドルグリルを採用。

　また、ターンシグナルが流れるように点灯し、右左折時の注意喚起を高めるとともに先進性を演出する「LEDシーケンシャルターンシグナルランプ」をレクサスで初採用。さらにレクサス初採用の21インチアルミホイールをオプション設定している。

3列シートレイアウトで8名乗車が可能な「LX570」のボディーサイズは5065×1980×1910mm（全長×全幅×全高）、ホイールベース2850mm。車両重量は2720kg

3眼フルLEDヘッドランプでは、ターンシグナルが流れるように点灯し、右左折時の注意喚起を高めるとともに先進性を演出する「LEDシーケンシャルターンシグナルランプ」をレクサスで初採用

リアコンビネーションランプもLEDを採用

アルミルーフレール、ムーンルーフ（チルト＆スライド式）を標準装備

ホワイトパールクリスタルシャイン

マーキュリーグレーマイカ

ソニックチタニウム

ブラック

スターライトブラックガラスフレーク

スリークエクリュメタリック

ディープブルーマイカ

　インテリアでは金属、革、本木目と異なる素材のコントラストを際立たせ、上質感を演出。水平基調のインストルメントパネルによって車両の姿勢状態を容易に把握できるなど、本格SUVとしての基本性能も確保した。

　また、空調システム「レクサス クライメイト コンシェルジュ」では、オートエアコン、ステアリングヒーター、運転席・助手席・セカンドシートのシートヒーター・シートベンチレーションの各機能を一括して連動・作動させるクライメイトコンシェルジュスイッチを世界初搭載。さらに、助手席とセカンドシートでは着座乗員の有無を検知し、各機能を自動的に作動または停止させることが可能になっている。

　そのほか、「VICS WIDE」の対応で渋滞情報の精度を高めた新型SDナビゲーションシステム（12.3インチワイドディスプレイ）を採用するとともに、オプションで11.6インチディスプレイをフロントシートのシートバックに2台設置できるリヤシートエンターテインメントシステムが用意されている。

インテリア

インテリアカラー：アイボリー

インテリアカラー：ブラック

インテリアカラー：サンフレアブラウン

インテリアカラー：メローホワイト

インテリアカラー：ガーネット

ラゲッジルーム

　エンジンはV型8気筒DOHC 5.7リッター「3UR-FE」を搭載。2000rpmから最大トルクの約90％を発生させるワイドなトルクバンドを実現しており、8速ATとの組み合わせによりオンロードでは伸びやかな加速を、オフロードでは低・中速域での力強さを発揮するという。

　また、パワートレーン、シャシー、空調の各制御の組み合わせを自由に選択可能なCUSTOMIZEモード搭載の「ドライブモードセレクト」をレクサスとして初採用するとともに、サスペンションを自在に制御する4-Wheel AHC（Active Height Control suspension）＆AVS（Adaptive Variable Suspension system）を採用。4-Wheel AHCはさまざまな状況下で車高調整を自動制御する機構で、レクサスとして初採用となる乗降モード使用時には、エンジンを切った際に車高を下げることが可能。走行状態に応じて減衰力を自動制御するAVSでは、車体のあおりを滑らかに制御し、優れた乗り心地と操縦安定性を確保。

V型8気筒DOHC 5.7リッター「3UR-FE」エンジンは最高出力277kW（377PS）/5600rpm、最大トルク534Nm（54.5kgm）/3200rpmを発生。JC08モード燃費は6.5km/L

サスペンション形式はフロントがダブルウイッシュボーン、リアがトレーリングリンク

　そのほか、標準装備となる車両周囲の状況確認を4つのカメラでサポートする「マルチテレインモニター」では、ドライバーの死角になりやすい車両周囲6エリアの路面状況を確認することができ、オフロード走行時はもとより狭い道での走行や路肩への幅寄せをサポート。オフロード走行時の車両下の状態やタイヤ位置の確認が可能となるアンダーフロアビュー機能も備わっている。

　さらに歩行者検知機能付衝突回避支援タイプ「プリクラッシュセーフティ」、車線逸脱の可能性を運転者に知らせる「レーンディパーチャーアラート」（LDA）、先行車や対向車を遮光し、ハイビームを照射する「アダプティブハイビームシステム」（AHS）、高速道路で先行車との車間距離を適切に保ちながら追従走行ができるレーダークルーズコントロール（全車速追従機能付）をパッケージ化した予防安全パッケージ「Lexus Safety System ＋」を標準装備している。

主要諸元