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独フォルクスワーゲン、米ディーゼル車不正問題でウィンターコーンCEOが辞任

9月25日の監査役会議の後、新体制を発表予定

2015年9月23日(現地時間)発表

独フォルクスワーゲン・グループのCEOを辞任したマーティン・ウインターコーン氏

 独フォルクスワーゲン・グループのマーティン・ウインターコーン最高経営責任者(CEO)は9月23日(現地時間)、米国で発覚した排出ガス規制に対する不正行為問題について、その責任をとるとしてCEOの辞任を申し出た。

 ウインターコーン氏は「私の辞任は新たにスタートするために必要なもの。プロセスの明確化と透明性を図り続けることで、私はフォルクスワーゲングループと新たなチームが、この重大な危機を克服すると確信している」とコメントしている。

 ウインターコーン氏のCEO辞任を受けて同社執行委員会は、新人事や第三者を交えた特別委員会の設置について、今週の金曜日25日(現地時間)に開催される監査役会会議の後に発表予定。

 今回の問題は、同社が米国で販売したディーゼルエンジンモデルのエンジン制御プログラムに不正があるとしているもの。なお、フォルクスワーゲン・グループ・ジャパン広報部によると、米国で問題となっている対象モデルは、日本へは輸入していないとのこと。

(編集部:椿山和雄)