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バンダイナムコ、「VR ZONE Project i Can」で「リアルドライブ」を体験してみた!

VRエンターテインメント研究施設。4月15日~10月中旬の期間限定オープン

2016年4月15日~10月中旬 期間限定オープン

入場:無料

料金:1人1回700円~1000円

 バンダイナムコエンターテインメントは、VR(ヴァーチャル・リアリティ)エンターテインメントの研究施設「VR ZONE Project i Can」をダイバーシティ東京プラザに4月15日~10月中旬の期間限定でオープンする。オープンを前にした4月11日に体験取材会が実施されたので、そのようすをお伝えする。

バンダイナムコエンターテイメントのVRエンターテインメント研究施設「VR ZONE Project i Can」入り口のようす

 同施設で提供される主なコンテンツは、スポーツ走行体験マシン「リアルドライブ」、ホラー実体験室「脱出病棟Ω(オメガ)」、VR鉄道運転室「トレインマイスター」、巨大ロボットに乗り込んで戦う「アーガイルシフト」、極限の度胸試し「高所恐怖SHOW」、急滑降スキー体験の「スキーロデオ」と、オープン時は6つのコンテンツを提供。今後追加予定のタイトルもある。各コンテンツの利用料金は1人1回700円~1000円。

取材中、体験者がヤバイ!ヤバイ!と絶叫した。ホラー実体験室「脱出病棟Ω (オメガ)」
VR鉄道運転室「トレインマイスター」
巨大ロボットに乗り込んで戦う「アーガイルシフト」
極限の度胸試し「高所恐怖SHOW」
急滑降スキー体験の「スキーロデオ」

 この記事では、実車さながらの挙動と運転フィールでスポーツ走行を体感できるという「リアルドライブ」を試してみた。

VRゴーグルは使用しないが、ドームスクリーンにより実際に車内にいるような臨場感を味わえる

 リアルドライブの主な特徴は「運転席からの180°視界を体感できるドームスクリーン」「ダイレクト感あるマニュアル操作を体感できる6速シフト&3ペダル」「路面の凹凸やドライブでのGを体感できる可動シート」「エンジンやブレーキの音をリアルに体感できるサラウンドスピーカーシステム」などを採用していること。

トランスミッションはATのほか6速MTで操作することもできる
アクセル、ブレーキ、クラッチペダルを用意
スマートフォン向け連動サイトでは、プレイでたまったゴールドや「バナコイン」を使ってマイカーをチューニングすることが可能

 体験プレイのコースは鈴鹿サーキットの東コース、マシンは後輪駆動(FR)となるトヨタ自動車「86」を選択、トランスミッションはクラッチペダルを使用する6速MTを選択した。

 実際に走行してみると、可動シートを採用していることでブレーキを踏むとノーズが沈み込む感覚や、ステアリングを切った時に左右に荷重が移動する感覚などの表現がうまく演出され、実車を走行しているような感覚を味わえる。

 また、ゲームにおけるクルマの基本的な動きは現実の動きを忠実に再現している印象であるが、シミュレーション系レースゲームの代表格「グランツーリスモ」シリーズとの比較では、「これはコースアウトして終わりだな」というような操作ミスに対しても寛容で、最後まで順位争いが楽しめるように魔法の力が働いているように感じた。

バンダイナムコエンターテイメントのスポーツ走行体感マシン「リアルドライブ」を体験してみた!

 開発担当者に話を聞くと、本当にリアルなシミュレーターになると一般の人ではまともに走らせることができなくなってしまい、一方でステアリングを切ればどんなコーナーでも曲がれてしまう現実世界とは懸け離れた動きにすると、実車の動きを知る人からは違和感を覚えてしまうものになるという。

 今回のリアルドライブの開発にあたってはクルマ好きが集まり、サーキットで実際に走行するといった取材をしながら開発を進めたという。最終的にシミュレーターの要素とゲーム的動きをバランスさせて、ドライバーが楽しいと感じられる体験レースゲームに仕上げられた。

 このほかにも多数のコンテンツがあり、全てを体験することはできなかったが、ホラーコンテンツ「脱出病棟Ω」では、体験していた他の参加者が「ヤバイ!」「ヤバイ!」と絶叫する声が会場に響き、”本当にヤバそうだ”と感じるほどであった。

 同施設では、実際に体験した利用者からの意見を活かしながら、さらなるVRの可能性を追求していくといい、直営店での運営やアミューズメント店舗でのコーナー展開のほか、様々な形でユーザーに楽しんでもらえるような展開を検討していくとしている。

(編集部:椿山和雄)