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トヨタ、「カローラクロス」一部改良でパワートレーンをハイブリッドに1本化
2025年5月23日 15:12
- 2025年5月23日 発売
- 276万円~368万9000円
- GR SPORT:389万5000円
トヨタ自動車は5月23日、コンパクトSUV「カローラ クロス」の一部改良モデルを発売するとともに、新たにGR SPORTグレードを設定して8月4日に発売すると発表した。価格は276万円~368万9000円で、GR SPORTは389万5000円。今回の改良でGRカローラをのぞくモデルのパワートレーンは、カーボンニュートラルの実現に向けてハイブリッドに1本化することがアナウンスされた。
カローラは「地球人の幸福と福祉のためのクルマ」であることを使命とし、「良品廉価」「変化」「プラスアルファ」の3つのキーワードを掲げ、1966年の発売から150以上の国と地域で販売されているトヨタの基幹モデル。1966年11月の発売から2024年12月までの59年間でグローバルの累計販売台数は約5546万台、日本国内での累計販売台数は約1089万台を誇る。
初代モデルの登場以降、カローラ バンやカローラ リフトバック、カローラ ワゴン、カローラ レビン AE86、カローラ セレス(ハードトップ)など多種多様なモデルが生まれ、現在はセダンの「カローラ」、ハッチバックの「カローラ スポーツ」、ステーションワゴンの「カローラ ツーリング」、SUVの「カローラ クロス」、ハッチバックの「GRカローラ」がラインアップされる。
2012年に「一過性でない復興」に向け、永続的に雇用を生み出し、東北の未来を作っていくことを目的にTMEJ(トヨタ自動車東日本)が設立されたわけだが、TMEJは前身時代の初代カローラ バンから今も続くカローラシリーズの生産、開発を行なっている。そして2025年からカローラ クロスの生産もTMEJ岩手工場が担うこととなった。
今回の一部改良では内外装のデザインを大幅に変更。エクステリアではバンパー/ヘッドランプを刷新するとともに、ボディ同色グリルを採用してより都会的な上質感を表現。加えてZグレード向けの18インチアルミホイールの意匠変更も行なわれた。
インテリアではシフトノブおよびシフトパネル周辺のデザインを刷新し、上質感を付与するとともに使用性も高めている。
また、ドライブモードセレクトに「SNOW EXTRAモード」をトヨタとして初採用。同モードは発進時、旋回時、スリップ時に稼働していたE-Fourをフルタイム化。雪上のあらゆる走行シーンで前後の駆動力を緻密に制御し、高い走行安定性を実現するという。
さらに日本初採用となる「シグナルロードプロジェクション」は、フロントターンランプと同期し、路面へ矢印形状を描画。見通しのわるい交差点などで歩行者等への早期車両認知へつなげる機能。「大衆車であるカローラでチャレンジすることで、安全な機能が広まってほしい」との想いで開発された。
そのほかZグレードにシートベンチレーション(運転席・助手席)を標準設定するとともに、GR SPORT/Zグレードにアダプティブハイビームシステムをメーカーオプション設定。GR SPORT/Z/Sグレードにはパノラミックビューモニター(床下透過表示機能付)をメーカーオプション設定、GR SPORT/Zグレードにディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plusを設定している。