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富士24時間レース、エネオスの低炭素ガソリン(E20)でトヨタ、マツダ、スバルが参戦 ニスモも含め「共挑」共同記者会見

2025年05月30日 会見
共同記者会見を行なった各社の技術トップ。左からENEOSホールディングス株式会社 常務執行役員兼CTO 藤山優一郎氏、日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社 専務執行役員 木賀新一氏、マツダ株式会社 専務執行役員兼CTO 梅下隆一氏、株式会社SUBARU 取締役専務執行役員CTO 藤貫哲郎氏、トヨタ自動車株式会社 取締役副社長 CTO中嶋裕樹氏

 5月30日、スーパー耐久シリーズ第3戦富士24時間レースを開催中の富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)において、ENEOSホールディングス、トヨタ、ニスモ(日産モータースポーツ&カスタマイズ)、マツダ、スバルの「共挑」共同記者会見が開催された。また、今回の会見には共挑の取り組みに入っているホンダレーシングが入っていないが、ホンダレーシングとしては2026年もこの取り組みが続く場合は参加の意向を示しているほか、ニスモも今回の24時間ではE20燃料搭載車輌を参戦させていない。

 トヨタなど各社はP1 Fuels製のカーボンニュートラル燃料での参戦をスーパー耐久で行なっていたが、今回の富士24時間レースではエネオス製の低炭素ガソリン(E20)を使用。このE20燃料はバイオエタノールを約20%混合したものになる。

日本のCO2排出量の変遷

 このバイオエタノールは、主にトウモロコシやサトウキビに含まれるグルコースを発酵させて製造しており、植物由来であることからカーボンニュートラルとなる。それを20%混合したガソリンはカーボン(CO2)成分を低下させていることから低炭素ガソリンと呼ばれ、E20として表記される。

 すでにブラジルではバイオエタノール100%のE100燃料が使用されており、今回のエネオスをはじめとした共挑の挑戦は、カーボンニュートラル燃料普及への第一歩となる。

まずはバイオ燃料から普及を図るという国の案
ガソリンに適するバイオ燃料
ガソリンとエタノールの関係
エネオスの合成燃料プラント