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ダイハツ、スライドドア採用の新型「ムーヴ」 カスタムを廃止した4グレード展開で135万8500円~

2025年6月5日 発売
新型ムーヴ

ダイハツの基幹車種「ムーヴ」が待望のフルモデルチェンジ

 ダイハツ工業は6月5日、軽乗用車「ムーヴ」をフルモデルチェンジして発売する。価格は135万8500円~202万4000円。

 新型ムーヴの月間販売目標台数は6000台、生産工場はダイハツ九州 大分(中津)第2工場となる。

新型ムーヴ

 ムーヴは1995年の誕生以来、30年にわたって低燃費・低価格はもちろん、基本性能や先進装備など、ユーザーが軽自動車に求める普遍的な要素を進化させ続け、次代を切り開いてきたダイハツの基幹車種。累計販売台数は340万台(2025年3月末時点)を超え、老若男女を問わず幅広い層から好評を得てきた。

 7代目となる新型ムーヴでは、多くの消費カルチャーを経験してきた目利きの世代、中でも合理性とこだわりをもって商品を選ぶ「メリハリ堅実層」をターゲットに設定。「今の私にジャストフィット 毎日頼れる堅実スライドドアワゴン」をコンセプトに、全方位で軽自動車の魅力を大きく向上させた。近年ニーズが高まっているスライドドアをムーヴとして初めて採用しながら、スタイリッシュなデザインを実現し、「もう一度、心が動き出す。MOVE ON.」というキャッチコピーのように、ドライバーの心を突き動かすクルマとした。

 新型ムーヴは、近年のニーズの高まりを受け、狭い場所でのドアの開閉や乗員の乗り降り、荷物の載せ下ろしもしやすい後席スライドドアを全グレードで採用。RS・G・Xグレードではパワースライドドア(タッチ&ゴーロック機能/ウェルカムオープン機能付き)とすることで、買い物帰りやテイクアウトの荷物で両手がふさがった状態でも快適な乗り降りを実現している。

 スライドドアを採用した上で、快適な走りとWLTCモードで22.6km/Lの燃費性能を両立。優れた基本性能・燃費や、充実した快適で便利な機能・装備など、軽自動車に求められる魅力を進化させながら、135万円からという価格を実現。量販グレードのX(2WD)でも、車両の購入を考える際の1つの基準という150万円を切る価格設定とした。

ムーヴ X 2WD(スカイブルーメタリック)
ムーヴ RS 2WD(ブラックマイカメタリック×シャイニングホワイトパール)

 なお、TV-CMは山下達郎氏による書き下ろし楽曲「MOVE ON」と永井博氏のイラストによるノスタルジーな世界観とともに、新型ムーヴのスタイリッシュなデザインと搭乗感を表現している。

ムーヴのボディサイズ
ラゲッジサイズ
最小回転半径

新型ムーヴの特徴

 新型ムーヴの主な特徴は「動く姿が美しい端正で凜々しいデザイン」「DNGAの展開により実現した高い基本性能と最新の安全性能」「スライドドアの採用や充実装備により、利便性・快適性を向上」「全方位で軽自動車の魅力を進化させながら、お求めやすい価格を実現」の4つ。

動く姿が美しい端正で凜々しいデザイン

 デザインコンセプトを「ムーヴらしい“動く姿が美しい”端正で凜々しいデザイン」とし、合理性とこだわりのメリハリをもって、いいものを見極める人々に選んでもらえるように、機能とスタイルを両立させた質感高いデザインを徹底的に追求。

 エクステリアデザインは、フロントからリアに吹き抜けるキャラクターラインやウィンドウグラフィック、動きのある表情を持たせたフェンダーやリアピラーにより、軽快に走りそうな躍動感を表現。フロントまわりはグリルとヘッドライトをシームレスにコンビネーションさせ、大胆かつ先進的な表現とするとともに、すっきりとした面と線の構成で、凜々しく端正な印象を演出した。またムーヴらしさのポイントとして、初代から受け継がれてきた縦型リアコンビネーションランプを採用している。

 インテリアデザインは、インパネのインターフェイスを軽自動車らしくシンプルにまとめ、オーディオの位置を低く設定することで走行視界を広く確保。安心して運転できるすっきりとした見晴らしのよさを追求した。

 シートは、上品で落ち着いた色合いや素材で“仕立てのよさ”を表現し、毎日を快適に過ごせる居心地のよさを演出。ドアアームレストにシートと同様の色・素材を使用することで、インテリア全体の統一感を出すだけでなく、腕への負担を軽減した。また、RS、Gグレードではシルバーステッチ付きのネイビー表皮、シルバー塗装やメッキ加飾によりさらに魅力的な上質空間を演出している。

 ボディカラーには、生活になじみ、長く使える定番色かつムーヴらしい“動く姿が美しく見える色”を充実させたカラーバリエーションを設定。端正で凜々しい形状が際立つ上質な色として「グレースブラウンクリスタルマイカ」を新たに開発。ドライブシーンを魅力的に演出する2トーンカラーも加えた全13パターン展開とした。

 また、メーカーオプションとディーラーオプションを組み合わせることで印象を変えられるアナザースタイルを設定。ダークメッキを基調とし、大人のスポーティさを演出した「ダンディスポーツスタイル」と、カッパー色の加飾を基調とし、大人の上品・上質さを強化したノーブルシックスタイルの2種類を用意した。

新色のグレースブラウンクリスタルマイカ
クロムグレーメタリック
コンパーノレッド
サンドベージュメタリック
レーザーブルークリスタルシャイン
シャイニングホワイトパール
スカイブルーメタリック
ブラックマイカメタリック
ブライトシルバーメタリック
ホワイト
スムースグレーマイカメタリック×グレースブラウンクリスタルマイカ
ブラックマイカメタリック×シャイニングホワイトパール
ブライトシルバーメタリック×スカイブルーメタリック
アナザースタイル ダンディスポーツスタイル
アナザースタイル ダンディスポーツスタイル
アナザースタイル ノーブルシックスタイル
アナザースタイル ノーブルシックスタイル
アナザースタイル ノーブルシックスタイルのインテリア

DNGAにより実現した高い基本性能と最新の安全性能

 DNGAによる高い基本性能をベースに、ムーヴ専用のチューニングにより、歴代ムーヴのユーザーに好評な、きびきびした軽快な走りを継承。街乗りはもちろん、週末の旅行などのお出かけも快適に楽しめるバランスのよい走りを追求した。

 具体的には、DNGA開発でつくり込んだアクセルのスロットル特性を最適化し、ストレスのない軽快な走りを実現。ばね、ショックアブソーバー、ステアリング特性をムーヴ専用に設定し、動き出しから振動感が少ないすっきりした乗り心地や、きびきびと思い通りに曲がれる操縦安定性により、ムーヴの真骨頂である走る楽しさを演出した。

 RSグレードにはターボエンジンとD-CVTを搭載し、高速道路や山間路でも余裕のある力強い加速性能を実現するとともに、ステップシフトを採用することでリズミカルなエンジン音の変化によるリニアな加速感を演出。15インチタイヤと高性能ショックアブソーバーを採用することで、トップモデルらしいさらに上質な乗り心地と動力性能に見合った高い操縦安定性を確保した。

 また、フロントピラーの傾斜やヒップポイントの位置を最適化し、運転席からの視点を広く高く設定することで、見晴らしがよく運転のしやすい前方視界を確保。フィット感がよくホールド性の高いシートでしっかりしたムーヴの乗り味をサポートし、どんなシーンでも体をしっかり支えることで、安心感があり疲れにくいシートとした。

 安全装備は、17種類の予防安全機能を採用した最新の「スマートアシスト」を設定。最新のステレオカメラの搭載により、衝突警報機能や衝突回避支援ブレーキ機能を夜間歩行者検知と追従二輪車検知に対応させるとともに、検知距離、対応速度の向上を実現。ブレーキ制御付誤発進抑制機能の採用により、万が一の踏み間違いの際に急発進を抑制する。また、ACC(アダプティブクルーズコントロール)をRSに標準装備、Gにメーカーオプション設定し、長距離運転や高速走行時の運転負荷軽減に寄与するとした。

スマートアシストのイメージ

 安全なドライブをサポートするディーラーオプションとして、車線変更時などに接近してくる後方車両を検知し、ピラーに設置したインジケーターとブザー音でドライバーに知らせることで、衝突回避を補助するBSM(ブラインドスポットモニター)を採用。専用の電子カードキーによるドア解錠で急アクセル時の加速を抑制する機能が作動し、障害物の有無に関わらず、アクセルの踏みすぎや踏み間違いを検知すると警報ブザーとメーター部のディスプレイ表示でドライバーへ注意喚起するとともに、クルマの加速を抑制する「プラスサポート(急アクセル時加速抑制)システム」も採用。専用電子カードキーでドアの解錠をすると自動でプラスサポートが始動するため、設定は不要となる。

 さらに、緊急時以外の機能も充実させた最新のダイハツコネクトを採用(9インチスマホ連携ディスプレイオーディオ、6.8インチスマホ連携ディスプレイオーディオ、10インチスタイリッシュナビに対応)。スマートアシストの作動回数を過去7日分表示し、安全運転を促進する「スマアシレポート」、ドアロックやハザードランプ消灯忘れなどをスマートフォンに通知する「うっかりアシスト」を新設定。ディスプレイオーディオやコネクト対応ナビ、スマートフォンに車両のメンテナンス時期を通知する機能や、リコール開示日10~18か月後時点で未実施の場合、スマートフォンに通知する機能も追加した。加えて、過去1年分の走行履歴を記録する機能も新設定している。

スライドドアの採用や充実装備により、利便性・快適性を向上

 新型ムーヴに標準採用されたスライドドアは、パワースライドドアが閉まりきる前に、フロントドアハンドルのタッチ式リクエストスイッチに触れることで、ドアロックを事前に予約できるタッチ&ゴーロック機能を搭載。

 降車の際、インパネに設置したスイッチを押すことで、クルマに戻ったときのパワースライドドアの自動オープンを予約でき、買い物の際など、両手に荷物を抱えていても、車両に近づくだけで開錠操作をすることなくパワースライドドアが自動で開くウェルカムオープン機能を一部グレードに採用し、利便性を向上させた。

タッチ&ゴーロック機能のイメージ

 また、半ドアから自動で全閉するイージークローザー機能を搭載することで、誰でも楽にドアを閉められるスライドドアイージークローザー(左右)も一部グレードに採用している。

スライドドアイージークローザー(左右)のイメージ

 使い勝手のよいポケッテリアと、快適・便利なパッケージングとして、運転席、助手席を中心に手の届く範囲に使い勝手のよい収納アイテムを配置。デッキボードの下にはシューズ類や小物などの収納に最適なラゲージアンダーボックスを設定し、ボードを開けたままフックで固定すれば背の高い荷物の積載も可能とした(2WDのみ)。

 パッケージング・シートアレンジは十分な前後乗員間距離(1055mm)を確保し、後席スペースでもゆとりを感じられる高い居住性を実現。荷物の積み下ろしをスムーズに行える開口部の広さなど、毎日の使い勝手に寄り添ったパッケージを採用した。リアシート左右分割ロングスライドにより、豊富なシートアレンジはもちろん、荷物の大きさに応じて、荷室スペースのアレンジも可能としている。

シートアレンジのイメージ。フロントサイドフラットモード
シートアレンジのイメージ。ハーフラゲージモード
シートアレンジのイメージ。フルラゲージモード

 快適なドライブをサポートする機能・装備として、電動パーキングブレーキ+オートブレーキホールド機能をRS、Gに標準装備。シフト操作に連動したパーキングブレーキの作動やアクセル操作による解除で、日常の運転時から渋滞時までドライバーの疲労軽減に寄与するとした。

 さらに、運転席・助手席シートヒーターや、360°スーパーUV&IRカットガラスを採用し、運転する人から乗る人まで、すべての人が快適に過ごせるよう配慮。ワイヤレス対応のApple CarPlayやAndroid Auto、20機能を搭載した9インチディスプレイオーディオ(メーカーオプション)を設定し、音声認識に車両制御機能を対応させることで、音声のみでのエアコン操作やメーターの一部の情報、警告音の確認などが可能になり、利便性を向上させた。

 また、ワイヤレス充電規格Qi(チー)やHDMIソケット(インパネ1口)をセットで設定することで車内の快適性を向上させている。

 加えて、大画面で見やすい10インチスタイリッシュナビを採用。前後方に加え室内録画もできるドライブレコーダーをディーラーオプションに設定し、安全安心なカーライフをサポートする。

10インチナビ