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トヨタ、新開発G20型2.0リッターエンジン搭載ミッドシップ「GRヤリスMコンセプト」 7月26日~27日開催のスーパー耐久第5戦オートポリスでデビュー
2025年6月20日 18:43
スーパー耐久第5戦オートポリスで「GRヤリスMコンセプト」デビュー
TOYOTA GAZOO Racingが開発を行なっている新型ミッドシップマシン「GRヤリスMコンセプト」は、7月26日~27日にオートポリス(大分県日田市)で開催されるスーパー耐久第5戦でデビューする。
この予定は、世界初公開された東京オートサロン2025のトークショーで明かされていたものだが、6月中旬に開催されたル・マン24時間レースでTOYOTA GAZOO Racing 高橋智也プレジデントに確認した際も同様の答えを得ることができた。
GRヤリスMコンセプトは、現在のGRヤリスに存在する「神に祈る時間」(豊田章男会長談)を極力減らすようにリアミッドシップ4WD化したものだ。エンジンも1.6リッターターボのG16型から、新開発の2.0リッター4気筒のG20型へと変更し、リアまわりからフロントに駆動を伝えている。
新型で排気量の上がった4気筒エンジン、そしてリアまわりに集中するトランスミッションなどの発熱体を考えると、熱に関しては非常に厳しいことが予想される。
2024年7月のオートポリス戦では、マイナス253℃の液体水素で走る「液体水素カローラ」での参戦の際に熱問題が発生。水素まわりの問題ではなく、液水カローラだけに新設されている48Vの電源ラインに熱問題が生じて、熱によりオルタネータの発電能力が低下。たびたびピットインを繰り返す事態となってしまっていた。
その暑いオートポリス戦で新型2.0リッターエンジン搭載リアミッドシップ4WDがデビューする。この点について心配はないのか高橋プレジデントに聞いたところ、一番厳しい状態でデビューすることで問題解決を図っていくとのこと。
耐久レースという過酷な状況、そして九州の夏というさらに過酷な状況に追い込みGRヤリスMコンセプトはデビューする。新型エンジンの排気音、新型ミッドシップマシンの速さなど楽しみな要素はいっぱいだ。
7月26日~27日はオートポリスへGo!!
【2025年7月8日:情報追加】TOYOTA GAZOO Racingより、2025年スーパー耐久第5戦オートポリスへのGRヤリスMコンセプトの欠場が発表されました



