ニュース

豊田章男 日本自動車会議所会長、立川監督にスーパーGT 200戦出走記念プレート、松田・石浦・大嶋選手に150戦出走記念プレート贈呈

豊田章男 日本自動車会議所会長より、スーパーGT出走記念プレートが各ドライバーに贈呈された。写真左から立川祐路監督、石浦宏明選手、大嶋和也選手、松田次生選手、TOYOTA GAZOO Racing モータースポーツ部 加地雅也部長

2013年以来、マレーシアのセパンで開催されたSUPER GT

 SUPER GT第3戦セパンが6月27日~28日の2日間にわたってマレーシアのセパン・インターナショナルサーキットで開催された。SUPER GTとしてはコロナ禍あけとして初の海外戦であり、2013年以来のマレーシア開催となった。

 その際に、日本自動車会議所 豊田章男会長からのスーパーGT出走記念プレートが、立川祐路監督、松田次生選手、石浦宏明選手、大嶋和也選手に贈呈された。

立川監督に贈られた200戦記念プレート

 立川監督は2023年に選手として引退を発表しているが、SUPER GTの前身である全日本GT選手権(JGTC)には1996年から参戦。205戦の実績を残している。

 松田選手は2000年にGT500にデビュー。日産陣営のエースドライバーとして活躍中で、実績としてはセパンが198戦目にあたる。

松田選手に贈られた150戦記念プレート

 石浦宏明選手と大嶋和也選手は、SUPER GTでは同期で2006年にデビュー。2007年にはGT300のTOY STORY Racing aprで同じチームとなり、GT300チャンピオンを獲得した。参戦実績を積み上げセパンが150戦目にあたる。

石浦選手と大嶋選手のGTデビューは同期。150戦を記念したプレートが贈られた
TOYOTA GAZOO Racing 加地雅也部長とともに
立川監督(左)とプレートを眺める石浦選手(右)

日本自動車会議所 豊田章男会長は、次世代へ語り継ぐ物語として記念プレートを贈呈

 日本で最も人気のあるモータースポーツへの参戦実績を表彰したのは、6月11日に日本自動車会議所の会長に就任したばかりの豊田章男氏になる。豊田会長は就任の会見で、「自動車会議所で動かしていきたいのは人々の心」と語っており、就任最初の大きな仕事がこの表彰となることから、日本で最も人気のあるモータースポーツの価値を高めていきたいとの意図があると思われる。

 また、就任式で強調していたのはJAF(日本自動車連盟)が日本自動車会議所に加わること。ご存じのように日本のモータースポーツはJAFが統括しており、JAFを通じて世界のモータースポーツ(FIA、世界自動車連盟)につながっている。豊田会長は就任式で「クルマをニッポンの文化に!」とも語っており、JAFが統括するモータースポーツであるSUPER GTの格を引き上げていく狙いもあるのではないだろうか。

 日本のモータースポーツの格が上がっていくことは、例えばF1のスーパーライセンスに必要なポイントなどの引き上げにもつながり、日本だけでなくアジアの多くのドライバーが参戦するきっかけにもなる。

 豊田章男会長はプレート贈呈にあたって「立川選手、松田選手、石浦選手、大嶋選手、650戦分の物語をありがとうございます。次の世代にも語り継いでほしい……その様なファンの皆さまの想いを代表してプレートにさせて頂きました。 日本自動車会議所会長 豊田章男」とコメント。ファンの思いを日本自動車会議所代表としてプレートに刻むことで、次世代へ語り継ぐ物語にしてほしいとの気持ちを明らかにしている。