ニュース

室屋義秀選手がウィングレットをアップデートしたエアレースX第2戦、公式YouTubeで7月6日22時より決勝戦配信

レクサスパスファインダーエアレーシングの室屋義秀選手(手前右)と、開発などを担当する中江雄亮氏(奥左)

 日本初のエアレース世界チャンピオンであるレクサスパスファインダーエアレーシングの室屋義秀選手が参戦しているエアレースX。その決勝戦が公式YouTubeチャンネルで7月6日22時より全世界配信される。ラウンド2であるINFINITE SKYは、同大会が規定している3つのレースフォーマット(リモート・デジタル・ライブ)の中でも、最も空間自由度の高い「リモートレース」として開催。会場は自由な空の空間となり、各パイロットは自由な空間の中で、技術と操縦を極限まで競い合っていく。

 室屋選手はこの第2戦で、愛機のウィングレットを改善して挑んだ。この新しいウィングレットは、従来の切り欠きがあるタイプに比べ空力を改善。重さも、ウェットカーボンからドライカーボンとなったことから、軽くすることができた。

室屋義秀選手のホームベースであるふくしまスカイパークでは、第3戦へ向けての準備が進んでいた

 この開発を担当したのはレクサスパスファインダーエアレーシングの中江雄亮氏。専門は「空力」でトヨタ自動車社員としてクルマの開発に携わってきた。この新しいウィングレットもレクサスとして作成。翼型もシミュレーションを繰り返して練り上げたという。

 室屋選手はこの新しいウィングレットについて、「ロールレートを上げることができた」という。ロールレートは、機体を回転させる速度で、このロールレートが上がることでより速い動きが可能になる。

新しいウィングレットを装備した室屋選手の愛機

 この新しいウィングレットはロールレートを上げることができるが、収束もよいという。室屋選手はこれらのアップデートなどを武器に第2戦を戦ってきた。その結果として、予選は7月5日に公式YouTubeで公開。室屋選手は2位となり決勝トーナメントに進んだ。

Rd.2 Qualifying|AIR RACE X 2025

 決勝トーナメントは7月6日22時に公式YouTubeで公開。新ウィングレットの効果はあるものの、ライバルの成長もあるため、室屋選手自身が全力を出し切らないと勝つのは難しいという。

Rd.2 Qualifying|AIR RACE X 2025

 この第2戦が終われば、次は大阪・うめきたを舞台にした第3戦。第3戦は「エアレースX2025 積水ハウス 大阪うめきたデジタルレース in グラングリーン大阪&グランフロント大阪」という名称になり、積水ハウスがサポート。「グラングリーン大阪」と「グランフロント大阪」が舞台になり、XR(拡張現実)としてエアレースが行なわれる。

 日程は2か月後の9月6日11時~19時。室屋選手のホームベースであるふくしまスカイパークでは、第3戦へ向けての準備が進んでいた。