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豊田章男会長がスーパーフォーミュラのチームアンバサダーに、ドコモ、KDDIに続きソフトバンクの参戦に期待
2025年7月20日 13:38
7月19日~20日の2日間にわたってスーパーフォーミュラ第6戦、第7戦が富士スピードウェイで開催されている。このスーパーフォーミュラは夏休みに開催されることから「夏祭り」として各種のイベントを実施。ドライバー出身国の料理を提供するフードトラックなども出展し、富士スピードウェイのグランドスタンド裏にあるイベント広場を彩っている。
このイベント広場にはステージがあり、各種のプログラムを実施している。その中でも人気となっているのは各チームのチームアンバサダーを紹介するチームアンバサダーステージで、多くのファンが詰めかけていた。
ハプニングというか飛び入りがあったのはdocomo business ROOKIEチーム紹介の際。このチームのオーナーはトヨタ自動車 代表取締役会長でもある豊田章男氏なのだが、豊田章男オーナーは結構まめにこのステージの観客として参加している。
今回、チームアンバサダー紹介がトークショーで開催されるということでステージに呼び込まれ、新しく就任したチームアンバサダー「モリゾウ」として紹介された。
ステージに上がったモリゾウさんはノリノリでトークを展開。モリゾウとしてプロデュースしているKDDI TGMGP TGR-DCのチームアンバサダーを呼び込み、「KDDIの人見ていますか~」と客席に呼びかける。
たまたまKDDI社員は記者の横にいたのだが、この予期せぬ展開に驚いていた。
さらにモリゾウさんは、ドコモ、KDDI(au)と紹介したためか自らを「ソフトバンク」担当と紹介。日本の三大通信キャリアがステージにそろったという状況を作り上げた。
登壇後、チームアンバサダーのモリゾウさんに「ソフトバンク」発言の真意を尋ねると、「(ソフトバンクにも)グリッドに並んでほしいよね~」とのこと。日本自動車会議所 会長としてモータースポーツ委員会を立ち上げた直後でもあり、いろいろな業界がモータースポーツに入ってきてほしいという気持ちが表われていた。
実際、ソフトバンクは鈴鹿サーキットでの通信強化を図っており、計10か所の恒久的施設を設置。F1イベントでも通信状況が悪化し過ぎないような5G環境を作り上げている(その後、ドコモ、auも鈴鹿サーキットの通信状況を強化して改善)。3社が競うことでサーキットの通信環境が劇的に改善していくことは間違いない。なによりコネクテッドを前提としたSFgoもあるため、高度な通信技術を持つプレイヤーが増えることは素直に歓迎できるところだ。
日本のAIデータセンターにおいても、IOWN APNでの分散データセンター構築を実証中のドコモビジネスと、堺にそれぞれAIデータセンターを建設中のKDDIとソフトバンクは先頭を走っている企業の代表例。モータースポーツから発生するビッグデータのAIデータセンター活用という意味でも期待できる。そういった意味でも、まったく可能性のない話ではないだろう。

