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フォルクスワーゲン、新型バッテリEV「ID.ポロ」「ID.ポロGTI」をIAAモビリティ2025で世界初公開
2026年末発売予定の「ID.クロスコンセプト」も登場
2025年9月4日 13:08
- 2025年9月3日（現地時間） 発表
独フォルクスワーゲンは9月3日（現地時間）、2026年から発売予定の「ID. Polo（アイディ. ポロ）」と「ID. Polo GTI（アイディ. ポロGTI）」を、ドイツ・ミュンヘンで開催される「IAAモビリティ2025」（9月8日～14日）で世界初公開すると発表した。
その前日となる9月7日には、電動コンパクトSUVのコンセプトカー、新型「ID. CROSS Concept（アイディ. クロス コンセプト）」も世界初公開。同コンセプトカーの量産バージョンとなる「ID. Cross（アイディ. クロス）」は、「T-Cross（T-クロス）」の電動バージョンとして2026年末に発売予定としている。
フォルクスワーゲンでは、モデル名に関する新しい戦略として、内燃機関モデルで親しまれてきた名称を、BEV（バッテリ電気自動車）の「ID.」ファミリーにも引き継ぐ方針を定めた。最初に登場するモデルは、2026年から発売予定の「ID. Polo」。
フォルクスワーゲン ブランド最高経営責任者（CEO）、ブランドグループ コア責任者、グループ取締役会メンバーのトーマス・シェーファー氏は、「フォルクスワーゲンのモデル名は、人々の心にしっかりと刻まれています。これらの名称は、力強いブランドを象徴し、優れた品質、時代を超越したデザイン、すべての人々のためのテクノロジーといった、フォルクスワーゲンの特徴を体現しています。そのため私たちは、これらのよく知られたモデル名を、未来のクルマにも引き継いでいくことにしました。“ID. Polo”は、その始まりにすぎません」とコメントしている。
フォルクスワーゲンは、今後登場するBEVのニューモデルに、長きにわたって確立されてきたモデル名を引き継ぐと同時に、従来の内燃機関を搭載したすべての車両は、引き続きこれまで通りの名称で販売される。この戦略により、フォルクスワーゲンはBEVと内燃機関モデルの世界を融合し、将来的にユーザーがフォルクスワーゲンブランドの製品ラインアップを、より分かりやすく認識できるようにする。
新たな戦略の最初のモデルとして「ID. Polo」は、「Polo」誕生50周年の節目の年に、新しい名前で登場。「ID.」という名称は、先進テクノロジーと電動モビリティの象徴で、一方で「Polo（ポロ）」という名称は、常に高品質、優れた安全性、そして革新技術の民主化を象徴する。
フォルクスワーゲン ブランド、セールス、 マーケティングおよびアフターセールス担当取締役のマーティン・サンダー氏は、「私たちのクルマは、長年にわたって人々に寄り添い、思い出や人生の節目を形作ってきました。“Polo”のようなモデルは、名称がいかに重要であるかを示しています。モデル名は、信頼性、個性、そして歴史を表しています。だからこそ、私たちは、人々の日常生活に根ざし、感動を呼び起こす名称を“ID.”モデルにも採用することにしました。電動モビリティは革新的であるばかりなく、身近な存在でなければなりません」と述べている。
今後登場するコンパクトセグメントにおける2番目の「ID.」モデルについて、マーティン・サンダー氏は、「私たちは、もっとも力強いブランドの1つである“GTI”を、電気自動車の世界にも導入します。2026年に発表予定の“ID. GTI Concept（アイディ. GTIコンセプト）」は、量産モデル“ID. Polo GTI”として登場する予定です。このクルマは、優れたダイナミクスと運転する楽しさを提供します」と予告した。
フォルクスワーゲンにとって、小型でコンパクトなBEVファミリーの初公開は新たな時代の幕開けを意味し、「ID. Polo」や「ID. Cross」などのニューモデルにより、BEVはこれまで以上に手ごろな価格になると強調している。
