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トヨタ、新型ミッドシップGRヤリスをスーパー耐久岡山でデビューか? 開発ドライバーの佐々木選手がモリゾウさんの笑顔を届ける
10月25日~26日に岡山国際サーキットで開催
2025年10月1日 11:45
ルーキーレーシングのドライバーである佐々木雅弘選手は、4枚の写真をSNSに投稿した。その投稿には「アレ開発!」という言葉とともに「モリゾウさんの笑顔で……」と記されており、何らかの開発をしており、その結果トヨタのマスタードライバーでもあるモリゾウさん(トヨタ自動車 豊田章男会長)が笑顔になったことが報告されている。
これらの写真には、シルエットの写真と、逆光のグランドスタンドの写真もあり、特徴的なヘッドライトとルーフラインが分かるシルエットからはGRヤリス系であることが推定され、色の付いた座席を持つグランドスタンドとオーバーフェンダーが張り出したクルマのシルエットからは、岡山国際サーキットであることと、リアに重きを置く駆動方式であることが推定される。
アレ開発!
— 佐々木 雅弘 (@masahiro_sa)September 30, 2025
車両開発は上手く行く事ばりでは無いけど、、、
モリゾウさんの笑顔でどんな状況が察して下さい🥰pic.twitter.com/Wypvt8Tjm3
となると、東京オートサロン2025で世界初公開され、スーパー耐久オートポリスでのデビューを見送ったトヨタの新型ミッドシップ4WD「GRヤリスMコンセプト」のテストを岡山で行なっていたことになる。
記者は先週末に台湾で取材を行なっていたのだが、台湾にいたトヨタに詳しいA氏から、「この新型ミッドシップマシンはプロが運転するには問題ないほど仕上がっている。ただ、ジェントルマンドライバーであるモリゾウさんも参戦する。そのため、スーパー耐久岡山でデビューするほどの仕上がりかどうかはモリゾウさんが最終的に見極める」との情報を得ている。
その前日に訪れていたWEC富士では、TOYOTA GAZOO Racingの偉い人から「例のクルマは、来週(つまり今週)岡山で見極める」との話も聞いており、総合的に判断すると、TOYOTA GAZOO Racingがスーパー耐久のST-Qクラスに投入しようとしている新型ミッドシップ4WD「GRヤリスMコンセプト」の岡山テストであり、その仕上がりは良好だった(参戦可能なレベルにあった)ことになりそうだ。
この新型ミッドシップマシンは、現在のFFベースのGRヤリスにおいてはモリゾウさん曰く「神に祈る時間」というパーシャル状況がコーナリング中にあり、その解消を目指して開発が行なわれている。リアミッドシップには、同じくモリゾウさんが佐藤社長に新開発を依頼した新型4気筒エンジン「G20型」も搭載されており、トヨタの技術の粋を投入したマシンでもある。
そもそも現代に推定出力が400馬力と言われる新ICE(Internal Combustion Engine、内燃機関)「G20型2.0リッター4気筒ターボエンジン」を新開発し、さらにミッドシップ、さらに4WDという世界的にも頂点を極める仕様のスポーツカーを市販へ向け新開発するトヨタの(というよりモリゾウさんか?)思いのベースには、クルマという商品に対する強い愛を感じる。わくわくするクルマであるのは間違いないだろう。
トヨタの新型ミッドシップ4WD「GRヤリスMコンセプト」のスーパー耐久岡山参戦となるかどうかは、いずれ発表されるだろうが、参戦する可能性は高くなっている。

