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いすゞ、ジャパンモビリティショー2025で燃料電池路線バス「エルガFCV」世界初公開

2025年10月15日 発表
燃料電池路線バス「エルガFCV」

 いすゞ自動車は10月15日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「ジャパンモビリティショー 2025」(プレスデー:10月29日~30日/一般公開日:10月31日~11月9日)のメインプログラムの1つ「Tokyo Future Tour 2035」で、次世代燃料電池(FC)路線バス「エルガFCV」(参考出品)を世界初公開すると発表した。

 エルガFCVは、いすゞとトヨタ自動車が共同開発するもので、いすゞが車体の企画・開発・設計を、トヨタがFCシステムの開発をそれぞれ担当している。2024年にいすゞが発売したBEV(バッテリ電気自動車)フルフラット路線バス「エルガEV」都市型モデルをベースに、トヨタのFCシステム・水素タンクなどを屋根上にコンパクトに一体化して配置。これにより、エルガEV同様、車内フロアのフルフラット化によるバリアフリーを実現し、乗客の利便性と安全性を大きく向上させた。

 エルガFCVは、充填した水素をFCスタック内で空気中の酸素と化学反応させて発電し、その電力でモーターを駆動させる仕組み。BEVの課題の1つとされるエネルギー補給時間の長さも、水素を燃料とするFCVでは充填時間を大幅に短縮できることが大きなメリットとなる。さらに、BEVと同様に振動・騒音が少ないだけでなく、走行中にCO2を一切排出せず、水だけを排出するため、環境負荷を大幅に低減できるとしている。