ニュース
アルファ ロメオ&マセラティ、新共同プロジェクト「ボッテガ フオリセリエ」始動 両ブランドの専門知識と技術力を結集
2025年11月7日 17:54
- 2025年11月4日(現地時間) 発表
アルファ ロメオとマセラティは11月4日(現地時間)、両ブランドの専門知識と技術力を結集した新プロジェクト「BOTTEGAFUORISERIE(ボッテガ フオリセリエ)」を発表した。
このプロジェクトは設計力、技術力、職人技、高い品質への探求力を軸に、特別カスタマイズ仕様車の開発、ヴィンテージモデルの修復、素材研究、性能向上のための研究などを行なう創造拠点として構想される。イタリアのものづくり精神を体現する“ビジョン”としての存在を狙い、クラフトマンシップ、情熱、先進技術、細部へのこだわりを融合させ、これからのカスタマイズ仕様車のあり方を具現化していく。
プロジェクトの責任者には、アルファ ロメオ「33ストラダーレ」やモータースポーツ関連プロジェクトを手がけた実績を持つクリスティアーノ・フィオリオ氏が就任し、アルファ ロメオCEO兼マセラティCOOであるサント・フィチリ氏直属のチームになるという。
ボッテガ フオリセリエは4つの柱で構成
BOTTEGA(ボッテガ:工房)
少量限定生産の特別仕様車を開発する部門。アルファ ロメオ「33ストラダーレ」やマセラティ「MCXtrema」など、設計から製造までをイタリア国内で完結させる体制を整え、オーナーと共同して1台1台完璧に仕立てる。
FUORISERIE(フオリセリエ:特別仕様)
量産車をベースにした、高度な個別仕様対応を行なうプログラム。専任のデザインチームが両ブランドの美学を維持しながら、ユーザーの個性を反映した仕様を提案する。そのほかにも、世界中の販売店で対応可能なカスタムオプションを提供し、量産車に独自性を加える取り組みを推進する。
LA STORIA(ラ ストリア:歴史)
ブランドの歴史的資産を保存・活用するヘリテージ関連の取り組み。「Officine Classiche」によるヴィンテージモデルの修復や認証業務に加え、博物館やアーカイブの整備を通じて、過去のモデルを現代的に再解釈しながら継承。歴史と現在をつなぐ活動として、ブランドの価値を可視化する。
両社の首脳陣がコメントを発表
プロジェクトの発表にあたり、アルファ ロメオCEO兼マセラティCOOのサント・フィチ氏は、「ボッテガ フオリセリエは、両ブランドの今後を方向づける重要な取り組みです。イタリアの設計力、技術力、製造力を活かし、ブランドの価値をさらに高めてまいります」とコメント。
また、マセラティCEOのジャン-フィリップ・アンパラト氏は、「ボッテガ フオリセリエは、構想と実現が交差する場です。各プロジェクトは、厳密な研究と高い専門性に基づいて進められます」と述べている。
さらに、ボッテガ フオリセリエ ゼネラルマネージャーのクリスティアーノ・フィオリオ氏は、「本プロジェクトでは、過去の経験を活かしながら、技術的な完成度に加えて、感性にも訴える印象深い車両を開発していきます。ブランドの歴史を尊重しつつ、新たな価値を創出することが使命です」とコメントしている。
ボッテガ フオリセリエはブランドの歴史を新たな創造の源として活かしながら、未来のかたちを具体的に描き出す場としてすでに稼働しており、技術と美意識が高位で融合することでかなえられる、純粋なものづくりを追求するとしている。














