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WRCラリージャパン、豊田章男会長が勝田貴元選手に「明日はファンのために走りなさい」と声がけ

ラリージャパンでのトークショーを終え、モリゾウバイクで走り去ろうとするトヨタ自動車株式会社 代表取締役会長 豊田章男氏

表彰台圏内を走っていた勝田貴元選手、SS11で痛恨のクラッシュ

 WRC(世界ラリー選手権)第13戦ラリージャパンが11月6日~9日の4日間にわたって愛知県や岐阜県を舞台に開催されている。このラリージャパンで好調な出だしを見せていたのが勝田貴元選手。デイ1、デイ2と表彰台圏内に位置付け、優勝もうかがう勢いだった。

 しかしながらデイ3のSS11で痛恨のミスによりリアタイヤをコース障壁にヒット。その後、右フロントまわりをヒットしてしまい、パワーステアリング機構に異常が発生した。その状況で走り続けるもタイムが厳しく、4分ほど遅れたステージ終了後はインタビューに応えられないほどだった。

豊田章男会長の最近のお気に入り「モリゾウバイク(仮称)」。名前がよく分からないので記者が勝手にそう呼んでいる。ジャパンモビリティショーでも、このモリゾウバイクで移動をしていた

 そして最終的にはタイムコントロールにタイムリミットを越えてチェックインしたことによりデイリタイヤとなり、現在は表彰台も難しい状況となっている。

 最終日となるデイ4はサービスパークでのリペアにより走り出せる模様で、ラリージャパンを応援に訪れているトヨタ自動車 代表取締役会長 豊田章男氏とデイリタイヤ後に話をした模様だ。

豊田章男会長は「明日はファンのために走りなさい」と

 豊田章男会長は、勝田貴元選手に「最後までよく走ったな」と声がけ。勝田貴元選手は、今シーズン限りでWRCを引退する(2026年シーズンはスーパーフォーミュラへの参戦が予定されている)カッレ・ロバンペラ選手とのワンツーを豊田会長が見ているラリーで実現したいという気持ちがあったとのことだが、それがかなわないことを悲しんでいたという。

 豊田会長は「その最高のステージは今じゃないと思いなさい」「きっと、もっとここだっていうときが来るよ」と話しをし、「これだけの人たちが世界で戦う日本人がいるということで来てくださっている。地元だし、明日はファンのために走りなさい」と伝えたという。

ラリージャパンを走る18号車 勝田貴元選手。日本の美しい秋の景色の中を、日本人ドライバーが世界のトップカテゴリーで走る。かつては夢だった光景をラリージャパンでは見られる

 勝田貴元選手は総合で22位まで沈んでしまったが、最終日は日本のファンのための走りを見せてくれるはず。6.5秒差で始まるセバスチャン・オジエ選手とエルフィン・エバンス選手のトヨタ勢同士のトップ争いも見どころだが、勝田選手の走りにも注目していただきたい。