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レクサス、バッテリEVスポーツカー「レクサスLFAコンセプト」世界初公開

編集部：北村友里恵

2025年12月5日 11:48

2025年12月5日発表

レクサス LFA コンセプト

残していくべき技術・技能を次の世界に受け継ぐコンセプトカー

　レクサス（トヨタ自動車）は12月5日、バッテリEV（BEV）スポーツカーのコンセプトモデル「Lexus LFA Concept」を世界初公開した。

　レクサス LFA コンセプトは、モントレー・カー・ウィーク2025とJapan Mobility Show 2025で「LEXUS Sport Concept」としてエクステリアとインテリアを公開し、今回、一部諸元と名称を新たに発表したBEVスポーツカーのコンセプトモデル。ボディサイズは4690×2040×1195mm（全長×全幅×全高）、ホイールベースは2725mm。乗車定員は2名。

　レクサス LFA コンセプトは、トヨタ自動車としてクルマ屋が残していくべき技術・技能を、次の世代に受け継いでいかなければならないという、マスタードライバーのモリゾウこと豊田章男会長の想いのもと開発を進めているBEVスポーツカーのコンセプトモデル。「TOYOTA 2000GT」「LFA」に続く「トヨタの式年遷宮」を体現し、ベテランから若手へと受け継がれる技術と技能、その想いを礎に、継承・進化させた。走りとデザインの両立を追求するとともに、ONE TEAMでユーザーの想像を超えるBEVスポーツカーの実現を目指している。

　LFAというモデル名は内燃機関車に限定されず、その時代の技術者が次世代に受け継ぐべき技術を体現するモデルの象徴といい、レクサス LFA コンセプトは過去から未来へスポーツカーの価値とクルマ屋が残していくべき技能を次世代につなぎ、進化を続ける挑戦の証としている。

レクサス LFA コンセプトのエクステリアイメージ

TOYOTA GAZOO Racingの「GR GT」「GR GT3」と技術と想いを共有

　レクサス LFA コンセプトは、TOYOTA GAZOO Racingの「GR GT」「GR GT3」とともに「トヨタの式年遷宮」を体現する次世代スポーツカーのコンセプトモデル。「低重心」「軽量・高剛性骨格」「空力性能の追求」という3つの要素を軸に、両モデルと技術と技能を共有しつつ、BEVならではの可能性を追求した。

　軽量で高い剛性を備えたオールアルミニウム骨格・クルマとドライバーの一体感と扱いやすさを高めるための理想的なドライビングポジションなどの要素を起点に、電動化を牽引するレクサスが走りの楽しさを提供し、BEVスポーツカーの可能性を示したいという想いのもと、電動化時代にふさわしいスポーツカーを具現化。また、BEVとしての最適なパッケージングを追究し、GR GT・GR GT3由来の高い走行パフォーマンスと、次世代でも色あせない価値を宿すデザインとの融合を実現した。

走りに没頭するための新たな体験

　Discover Immersion“走りから得られる感動”は、時代が変わってもスポーツカーの魅力を支え続ける揺るぎない価値であるとし、レクサス LFA コンセプトはその感動をより深く、より純粋に味わえる存在として、ドライバーを走りの世界へと引き込み、これまでにない没入体験を創出するという。

　その没入感を実現するため、エクステリアでは空力性能と造形美の融合を高次元で追求。コクピットは理想的なドライビングポジションを基軸に、細部に至るまで設計を磨き上げた。機能と美が調和した全体設計によって操作が意識と一体となり、ドライバーを走りへ深く没入させるとした。

BEVだからこその自由度の高いパッケージングとバランスを追求したデザイン

　レクサス LFA コンセプトでは、LFAが持つ官能的な造形美を受け継ぎながら、次世代でも色あせない価値を宿す、研ぎ澄まされたバランスを追求した。GR GTのオールアルミニウム骨格をベースとすることでスポーツカーとしての性能を極めたフォルムとしながら、ノーズからリアへと流れる低く伸びやかなLFAの造形美を継承しつつ、正統派クーペのプロポーションを描き出した。国や文化、時代の境界を越え、見る者の心を揺さぶる、そんな普遍的な魅力を備えたスポーツカーの理想形を新たに提示するとしている。

理想のドライビングポジションが生む、究極の没入コクピット

　インテリアは全体をシンプルに仕立てつつも、研ぎ澄まされた機能部品を運転席に集約することで、乗り込んだ瞬間から高揚感を呼び覚ますデザインとした。ステアリングはスポーツカーとしてのこだわりを込めたデザインを採用。持ち替え不要の操舵とブラインドタッチが可能なスイッチレイアウトにより、直感的な車両コントロールを実現する。

　GR GTと同じ理想的なドライビングポジションを持ち、クルマとの一体感を高めながら、メカニカルデザインの魅力とシンプルな室内空間のコントラストが織りなすミニマルな世界観で没入感を味わえるコクピットとし、ドライバーにかつてない走りの歓びを届けるとした。