ニュース

グランツーリスモ世界一はスペイン代表のホセ・セラーノ選手 2位に日本の宮園拓真選手

2025年12月20日〜21日 開催
「ネイションズカップ」年間チャンピオンはスペイン代表のホセ・セラーノ選手

 グランツーリスモ世界一を決める公式の世界選手権「グランツーリスモ ワールドシリーズ 2025 ワールドファイナル福岡」が12月20日〜21日の2日間開催され、スペイン代表のホセ・セラーノ選手が「ネイションズカップ」年間チャンピオンを獲得した。

 グランツーリスモ ワールドシリーズは、PS4/PS5「グランツーリスモ7」のスポーツモードにアクセスできる7歳以上(例外として日本は6歳以上)のプレイヤーが参加できる世界選手権。

 福岡県福岡市にある「福岡国際会議場」で12月21日に開催された個人戦「ネイションズカップ」最終戦では、「レース1」「レース2」「決勝レース」と3つのレースが行なわれ、国や地域代表12名が参加した。

 年間を通して開催されてきたワールドシリーズ「ラウンド1」「ラウンド2」「ラウンド3」までの獲得ポイントと、ワールドファイナル各レースにおける獲得ポイントの合算で年間チャンピオンが確定。

 ホセ・セラーノ選手の年間チャンピオンに続いて、日本代表の宮園拓真選手が2位、スペイン代表のポル・ウラ選手が3位となった。

 レース終了後のインタビューに、ホセ・セラーノ選手は「正直、今の気持ちを言葉で表せないよ。今年が僕にとってほぼ完璧な年だったから、本当にうれしいんだ。マニュファクチャラーズカップも獲れたし。本当に本当にうれしいよ」とコメント。また、タイヤ戦略については「去年は間違った戦略を採って、ソフト、ミディアム、ハードを使ったと思うけど、今日は違う戦略を試して、完璧に機能した。本当にうれしいよ」と自信を示した。

日本代表の宮園拓真選手

 日本代表の宮園選手は「母国開催で、たくさんお客さんを前に走れるのはすごくうれしかったし、1レース目の接触だけ申し訳ないことがあったのですが、それ以外は自分の力を出し切れた上での2位だったのでそこには満足しています」とコメント。来シーズンについては「スケジュールが合う限り参加するつもりで、まだどれだけ出られるのか分からないのですが、引き続きがんばっていくつもりです」との意気込みが語られた。

表彰台。写真左から2位の宮園拓真選手、年間チャンピオンのホセ・セラーノ選手、3位のポル・ウラ選手

「マニュファクチャラーズカップ」チャンピオンは「ポルシェ」

 12月20日に開催された自動車メーカーの代表選手が戦うチャンピオンシップ「マニュファクチャラーズカップ」では、各マニュファクチャラー3名の選手がチームを組んで戦った。

 結果は、佐藤彰太選手、ホセ・セラーノ選手、アンゲル・イノストローザ選手の3名でチームを組んだ「ポルシェ」が年間チャンピオンを獲得。ホセ・セラーノ選手は、「ネイションズカップ」チャンピオンと合わせて2冠を達成した。

「マニュファクチャラーズカップ」チャンピオンを獲得した「ポルシェ」チーム。写真左から佐藤彰太選手、アンゲル・イノストローザ選手、ホセ・セラーノ選手

 レース終了後に、日本の佐藤彰太選手に表彰台に上った感想を聞くと、「まだまだ実感がなくて夢のようです。ポルシェはすごく気に入っているので、来シーズンもポルシェの代表になってチャンピオンを獲りにいきたい」との意気込みを話した。

アラブ首長国連邦の首都「アブダビ」で「ワールドシリーズ ラウンド1」を2026年3月28日開催

「グランツーリスモ ワールドシリーズ」の2025年シーズンは、ラウンド1「ロンドン」、ラウンド2「ベルリン」、ラウンド3「ロサンゼルス」、最終戦「ワールドファイナル福岡」で幕を閉じた。

2026年シーズンは、中東地域で初開催となる「アブダビ」で「ワールドシリーズ ラウンド1」を3月28日開催

 2026年シーズンは、グランツーリスモ ワールドシリーズでは初開催となる中東、アラブ首長国連邦の首都「アブダビ」で「ワールドシリーズ ラウンド1」を3月28日開催されることが同会場で発表された。ライブイベント出場をかけたオンライン予選は、1月14日よりマニュファクチャラーズカップを、2月11日よりネイションズカップを、それぞれ全6ラウンドで開催される。

 2026年シーズンも世界の4都市を舞台に、全4戦の開催を予定。ラウンド2、ラウンド3、ワールドファイナルのスケジュールについてはこれから順次発表されていく予定。