FIA グランツーリスモチャンピオンシップ、ネイションズカップ2019チャンピオンはドイツ代表ミカエル・ヒザル選手

2019シリーズ ネイションズカップ チャンピオンを獲得したドイツ代表ミカエル・ヒザル選手（中央）、2位はオーストラリア代表コディー・ラトコフスキ選手（左）、3位は日本代表宮園拓真選手（右）

　モナコ公国で開催された「FIA グランツーリスモチャンピオンシップ ワールドファイナル in モナコ」。11月24日（現地時間）は、個人戦「ネイションズカップ」の決勝が開催され、ドイツ代表のミカエル・ヒザル選手が2019シリーズ ネイションズカップ チャンピオンを獲得した。

　2018シーズンに続き最終決戦の舞台となったモナコ・モンテカルロ「サル・デ・ゼトワール」には、今シーズン5戦のワールドツアーで勝利したチリ代表ニコラス・ルビラー選手、ブラジル代表イゴール・フラガ選手（2勝）、ドイツ代表ミカエル・ヒザル選手、日本代表の國分諒汰選手と、オンラインシリーズを勝ち抜いた18の国・地域代表・計36名が集まった。

　予選を勝ち抜いた12名で行なわれたネイションズカップ決勝は「レース1」「レース2」「レース3」とダブルポイントの「グランドファイナル」の4つのレースで構成され、総合獲得ポイントを競う。また準決勝の結果により持ち越しポイントが付与され、グループ別準決勝を勝利したヒザル選手、オーストラリア代表コディー・ラトコフスキ選手、日本代表の宮園拓真選手は6ポイントを保持してスタートした。

2019シリーズ ネイションズカップ チャンピオンを獲得したドイツ代表のミカエル・ヒザル選手

　チャンピオンを獲得したヒザル選手は、決勝全レースでポール・トゥ・ウィンを果たして新王者の実力を証明。2位はオーストラリア代表コディー・ニコラ・ラトコフスキ選手で、2018年度ワールドファイナルの結果3位から1つジャンプアップ。3位は日本代表の宮園拓真選手が獲得して、日本人選手として初めてのワールドファイナル ネイションズカップ表彰台入りを果たした。

　決勝では、レース1、レース2ともに1位ヒザル選手、2位宮園選手というポジションで進んでいたが、チャンピオン争いの勝負を決定付けたのがレース3。サルト・サーキット1ラップ目のインディアナポリスで宮園選手とボボア選手が接触。ボボア選手を押し出すかたちになり宮園選手が4秒のペナルティを受け最後尾まで後退。結果、宮園選手はレース3を7位でフィニッシュした。

宮園選手は7位でスタートした最終レース

　レース3の結果によりヒザル選手、ラトコフスキ選手がフロントローを獲得した最終レース。7番手スタートの宮園選手と5番手スタートのボボア選手による表彰台をかけた争いがレース終盤の焦点となり、宮園選手によるポイントランキングを意識した走りによって、ボボア選手と1ポイント差で宮園選手が表彰台を獲得した。

宮園拓真選手が日本人選手として初めてのワールドファイナル ネイションズカップの表彰台入りを果たした

　なお、2019シリーズのネイションズカップチャンピオンを獲得したヒザル選手は、マニュファクチャラーシリーズチャンピオンのチームトヨタとともに、12月開催の「FIA GALA」にて表彰を受ける。

2019シリーズ ネイションズカップ チャンピオンを獲得したドイツ代表のミカエル・ヒザル選手

ワールドファイナル2019 ネイションズカップ リザルト

ワールドファイナル2019 ネイションズカップの表彰台獲得選手との記念撮影

1位：ミカエル・ヒザル
2位：コディー・ニコラ・ラトコフスキ
3位：宮園 拓真
4位：バティス・ボボア
5位：パトリック・ブラザン
6位：コケ・ロペス
7位：ライアン・デルッシュ
8位：サルバトーレ・マラグリーノ
9位：ジョナサン・ウォン
10位：ジョルジョ・マンガーノ
11位：ダニエル・ソリス
12位：ニコラス・ルビラー