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ミシュラン、「グランツーリスモSPORT」の「オフィシャルタイヤサプライヤー」に
10月までの無料ダウンロードで多彩なゲーム内コンテンツに登場
2019年9月6日 16:23
- 2019年8月23日(現地時間)発表
仏ミシュランは8月23日(現地時間)、ソニー・インタラクティブエンタテインメントのPlayStation4用ソフトウェア「グランツーリスモSPORT」の「オフィシャルタイヤテクノロジーパートナー」として提携したと発表した。
この提携により、ミシュランはグランツーリスモSPORTのライブイベント「ワールドツアー第3戦・ニューヨーク」から数年間、eスポーツイベントとして行なわれている「FIA グランツーリスモ・チャンピオンシップ」のオフィシャルタイヤサプライヤーを務める。また、10月までに配信が予定されている無料ダウンロードコンテンツによって、さまざまな形でグランツーリスモSPORTのゲーム内に登場する。
ミシュランがゲームの共同開発に向けてレースで得た知見を交換することは今回の提携が初めて。ソニーとは全面的な共有を予定しているという。今後グランツーリスモのプレーヤーは、タイヤの選定とパフォーマンスに関してこれまでとは違った戦略で競争できるようになり、リアルワールドでレースチームがピットで行なう意志決定などのシーンをさらなる臨場感で体験できるようになるとしている。
この提携ではFIA グランツーリスモ・チャンピオンシップでの取り組み以外にも、ゲーム内の「チューニング」セクションにミシュランがタイヤテクノロジーパートナーとして登場。「ハード」「ミディアム」「ソフト」といったタイヤの硬さ選択も可能になる。また、パートナーシップの締結を記念して、ゲーム内にある世界の有名サーキットにミシュランロゴを掲出。「ブランドセントラル」内にあるミュージアムにもミシュランが新たに登場して、グローバルなモータースポーツ活動やタイヤ性能、イノベーションといったミシュランの歴史について紹介する。
新たな提携について、ミシュラン 乗用車・商用車ビジネス、モータースポーツ、エクスペリエンス事業部、アメリカリージョン統括 執行副社長のスコット・クラーク氏は「両社の提携は、世界で最も成功しているバーチャルドライビングゲームと、タイヤシミレーションで業界をリードし、高性能タイヤのグローバルリーダーであるミシュランとの最高の出会いと言えるでしょう。ミシュランは実際タイヤを製造する前の段階で、タイヤのチューニングをバーチャルの車両とタイヤで行なっており、それを現実の車両とタイヤに正確に反映しています。この技術をモータースポーツから得たリアルなデータと組み合わせれば、ソニーはより優れたタイヤ戦略をゲームに導入することができます。長期的には、ミシュランのタイヤが車両のパフォーマンスに対してどれだけ重要な役割を果たしているかを、より多くの人に理解していただく一助となるでしょう」とコメント。
また、ポリフォニー・デジタル 代表取締役でグランツーリスモシリーズのプロデューサーを務める山内一典氏は「FIA グランツーリスモ・チャンピオンシップは、グランツーリスモの25年以上にわたる、自動車のフィジックス・シミュレーションの技術的な基盤と、このチャンピオンシップが長い年月をかけて培ってきた独特の自動車文化の上に成り立っています。これに世界のトップタイヤブランドであり、モータースポーツへの情熱と確かな技術力を持ったミシュランが、選手権のオフィシャルタイヤサプライヤー、そしてゲーム自体のテクニカルパートナーとして参画することは、レーシングにおけるバーチャルとリアルに橋を架け、その差を埋めていくという当社のビジョンを追求し続ける上で大きな励みになります。両社の提携はまた、モータースポーツの将来像としてのこれらのイベントをさらに盛り立てることにもなるのです」と述べている。