FIA グランツーリスモチャンピオンシップ、トヨタがマニュファクチャラーシリーズチャンピオン獲得

イゴール・フラガ選手、山中智瑛選手、ライアン・デルッシュ選手の3名によるトヨタチームが2019年のマニュファクチャラーシリーズチャンピオンを獲得

　モナコ公国で開催されている「FIA グランツーリスモチャンピオンシップ ワールドファイナル in モナコ」。11月23日（現地時間）は、自動車ブランドがタイトルをかけて競う「マニュファクチャラーシリーズ」の決勝が行なわれ、山中智瑛選手、ライアン・デルッシュ選手、イゴール・フラガ選手の3名によるトヨタチームが2019年シーズンのチャンピオンを獲得した。

　マニュファクチャラーシリーズは、メルセデス・ベンツ、ポルシェ、アウディ、トヨタ自動車といった自動車メーカーがタイトルをかけて戦う、3名のドライバーによるチーム戦。日本選手としては、山中智瑛選手（トヨタ）、滝田歩夢選手（アストンマーティン）、加藤達彦選手（アウディ）、吉田匠吾選手（アルファ ロメオ）、水野航希選手（シボレー）が出場した。

　モナコで開催されたワールドファイナルでは「レース1」「レース2」と獲得ポイントが倍になる「グランドファイナル」の3つのレースが行なわれた。レースは、各チーム3名のドライバーがレース中に交代が義務付けられたチーム戦となり、3つのレースの総合獲得ポイントによって年間チャンピオンが決定された。

トヨタチーム関係者との記念撮影

　トヨタとメルセデス・ベンツによるチャンピオン争いが繰り広げられたワールドファイナル。レース1のスターティンググリッドを決める予選では、2018ネイションズカップチャンピオン、イゴール・フラガ選手がトップタイムを記録、トヨタがポールポジションを獲得。2番手はメルセデス・ベンツ。

　レース1は1位でフィニッシュしたトヨタに続き、2位にメルセデス・ベンツが入る。続いて同大会で初披露された「ウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカ」で行なわれたレース2では、メルセデス・ベンツが勝利し、トヨタは2位となる。ここでポイントランキングのおいて、メルセデス・ベンツとトヨタがともに1位と並ぶ。

最後の決戦「東京エクスプレスウェイ」で行なわれたグランドファイナル

　最後の決戦「東京エクスプレスウェイ」で行なわれたグランドファイナルは、メルセデス・ベンツに10秒以上の差をつけてトヨタのフラガ選手が1位でフィニッシュ、トヨタがチャンピオン獲得した。

　2019 ワールドファイナルのマニュファクチャラーシリーズチャンピオンとなったチームトヨタの3名は、12月に開催予定の「FIA GALA」で改めて表彰を受ける。

2019ワールドファイナル モナコ マニュファクチャラーシリーズのリザルト

2019ワールドファイナル モナコ マニュファクチャラーシリーズの表彰台。（写真は左から2位メルセデス・ベンツチーム、チャンピオンのトヨタチーム、3位アルファ ロメオチーム）

1位：トヨタ（山中智瑛/ライアン・デルッシュ/イゴール・フラガ）

2位：メルセデス・ベンツ（コディー・ニコラ・ラトコフスキ/トム・ラテル/アンソニー・フェリックス）

3位：アルファ ロメオ（ダニエル・ソリス/アロンソ・レガラード/吉田匠吾）

4位：アストンマーティン（ファビアン・ポルティラ/滝田歩夢/ニック・マクミレン）

5位：レクサス（アドリアーノ・カラッツァ/アンドリュー・ブルックス/バティス・ボボア）

6位：シボレー（水野航希/マルコ・メンドーザ/マシュー・マキューエン）

7位：フォード（アダム・ウィルク/アーメン・アルカハム/アダム・タペイ）

8位：BMW（コケ・ロペス/ニコラス・ルビラー/ランドール・ヘイウッド）

9位：ジャガー（ケニー・コノモス/ヴィニシウス・ネト/フローリアン・パガンテ）

10位：アウディ（ハイデン・ハンター/マーティン・グレディ/加藤達彦）

11位：ポルシェ：（アンゲル・イノストローザ/トリスタン・ベイリス/マット・シモンズ）

12位：ヒュンダイ（ケビン・パウンダー/アンソニー・デュヴァル/コナー・ヘリー）