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21歳~33歳限定で参加費無料の「大人の自動車教習所 2.0」を先行体験

「911」「BRZ」「ゴルフ」などを乗り比べできるドライビングレッスン

2019年11月29日 開催

 HC GALLERYは2020年1月から一般開催する参加費無料の「大人の自動車教習所 2.0」先行体験会とプレス向け発表会を、11月29日に富士スピードウェイ P7 駐車場において実施した。

 大人の自動車教習所 2.0は、大人として知っておきたい“究極の安全運転”をテーマに開催するドライビングレッスン。教習所では教えてくれないクルマの魅力と危険性を知ることができるプログラムとして、急加速体験、急ブレーキ体験、急ハンドル体験、水撒きした路面の走行体験など、クローズドコースでしか許されない非日常な走行体験が用意される。

当日会場に用意された車両のラインアップ(ポルシェ 911 GT3 RSはアトラクション車両)

 講師としてレーシングドライバーの澤圭太氏が参加。体験走行用にFF車のフォルクスワーゲン「ゴルフ GTI」、FR車のアバルト「124 スパイダー」、スバル「BRZ」、RR車両のポルシェ「911 カレラ」、MT車の「スイフト スポーツ MONSTER COMPLETE II」といったラインアップの車両が用意される。

 そのほか、ポルシェ「911 GT3 RS」、マクラーレン「600LT」のいずれか1台がアトラクション車両として用意され、プロレーサーによるデモ走行も披露される。

講師として参加したレーシングドライバーの澤圭太氏
希望者には同乗走行体験するチャンスも

FFやFRの車両特性をドライ・ウェットコースで走行体験できるプログラム

会場となる富士スピードウェイ P7 駐車場

 当日は、講師の澤氏に加えて、インストラクターとしてレーシングドライバーの山田遼氏が参加。山田氏によるデモ走行を見学した後、実際に全員に全モデル(今回911は使用されなかった)を試乗する時間が用意された。

インストラクターとして参加したレーシングドライバーの山田遼氏

 午前のプログラムでは、パイロンによって楕円の周回コースが用意され、直線区間を利用したフル加速とフルブレーキ、コーナー部を利用した旋回時のフルブレーキを体験。午後のプログラムでは、散水車によって水が撒かれたウェット路面を用意。コースも高速コーナーや複合コーナーを組み合わせたものに変更され、そういった滑りやすい路面状況を走行する体験ができた。

FF車のフォルクスワーゲン「ゴルフ GTI」
FR車のアバルト「124 スパイダー」
FR車のスバル「BRZ」
MT車のスズキ「スイフト スポーツ MONSTER COMPLETE II」

 午前に体験した旋回時のフルブレーキングでは、コーナー進入時の速度が高すぎると、ステアリングを切っていてもタイヤが悲鳴を上げてクルマが思うように曲がってくれないことを体験。続いて、コーナーから次の直線区間に向けてアクセルを開けていくと、駆動方式によって車両の動きが違うことなど、コースや車種による走行の違いを体感することができた。

午前のコース図
午後のコース図

 走行プログラムに参加している以外の時間には澤氏による講義が行なわれた。ドライビングには数秒先のクルマの動きを予測しながら運転することが求められるが、澤氏によると、これは数年先を見据えた事業計画や1日の行動を考える時に必要なスケジュールを計画するのと同じという。

 よくできたスケジュールには事前の調査や過去の経験による予測、何かトラブルが発生した場合のマージンを盛り込むもので、これを数秒単位で繰り返してるのがクルマの運転であると説き、クルマをドライブする際に必要な心構えが伝えられた。

愛するクルマを傷つけないためにも、車間距離をとって、安全に運転をしようと心掛ける

 大人の自動車教習所は、20代~30代の若い世代を中心とした参加者に、通常では体験できないクルマの限界走行を体験してもらうことで、クルマの怖さ、究極の安全運転とは何かを体験してもらうとともに、“自分が一緒に暮らしたいクルマとは何か。自分はクルマに何を求めているのか?”を考えてもらうために企画されたイベント。

 クルマを運転する本当の楽しさに気づき、好きなクルマを所有するようになると、「“愛するクルマ”を傷つけたくない」という想いが芽生え、公道における歩行者や他車に対しておのずと“思いやりのある運転”へと変わっていく、こうしたカーライフの実現が「大人の自動車教習所 2.0」の最終目標と位置づけている。

TAKE FRONTIER 代表取締役 佐野順平氏

 HC GALLERYを運営するTAKE FRONTIER 代表取締役 佐野順平氏は、大人の自動車教習所 2.0の開催について、「クルマを好きになる方法、クルマの運転の楽しみ方を覚える場所、さらに安全性に磨きをかけていく場になればと思っています」と話し、若者にクルマへの興味を持ってもらうことがその狙いという。

 佐野氏は「レンタカーやカーシェアリングが充実してきているので移動の手段には困らない、そういう時代になってきました。でも、そうではなくて、クルマを所有していただいて、そして自分のクルマを愛してもらって、大事に乗ってもらって、普段の安全にも気をつけていただくような、本気でクルマを好きになってもらえる機会にしていきたい」との意気込みを話した。

 参加費無料で全6回の開催となるが、佐野氏は「もし今回の体験を通じてクルマが好きだ、乗ってみてもいいかな、買ってみてもいいかなっていう若い人が出てきたら、ぜひクルマを持っていただいて、長くクルマを楽しんでもらえたらなと思って、開催をしております」との思いを話した。

 大人の自動車教習所 2.0への参加は21歳~33歳限定(申し込み時点)。1回16名で2020年1月より全6回の開催を計画している。開催日は2020年1月26日(参加者抽選予定日:1月8日)、2月29日(参加者抽選予定日:2月10日)で、3月以降の開催日については特設サイトでアナウンス予定。

 応募方法は自身のSNSアカウントからHC GALLERYのTwitter、Facebook公式アカウントあてに#大人の自動車教習所2.0をつけてダイレクトメッセージで応募。応募者の中から返信をもって当選となる。応募の詳細については公式Webサイトを確認していただきたい。