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パイオニア、HEREと協業した二輪車用UXソリューション「パイオニアライドコネクト」を「CES2026」で公開
「HERE SDK」との統合で、グローバル市場へ展開
2025年12月24日 18:11
- 2025年12月22日 発表
パイオニアは12月22日、HEREとの協業により「HERE SDK」と統合した二輪車向けUXソリューション「Pioneer Ride Connect(パイオニア ライド コネクト)」を、米国ラスベガスで開催される「CES 2026」(2026年1月6日~9日開催)において公開すると発表した。
「HERE SDK」との統合により、グローバル市場に対応
「Pioneer Ride Connect」の主な特徴は、HEREが提供する「HERE SDK」との統合により、グローバル市場に対応させたこと。
「HERE SDK」は、高度な地図やルート案内、位置情報技術を活用した位置情報対応アプリを開発する包括的なソフトウェア開発キットで、「HERE SDK」との統合により、高精度地図やリアルタイム交通情報、二輪車向けに最適化されたルーティングなどを含むクラウドナビゲーションやLBSを、グローバル市場向けにワンストップで提供可能。通信が不安定な地域でも使用できるオフラインモードも実装可能なため、都市部だけでなく郊外・山間部でも安心で快適な走行体験を提供するという。
BLEを活用した独自のスクリーン・プロジェクション技術
パイオニア独自のBLE(Bluetooth Low Energy)スクリーン・プロジェクション技術により、地図や最新のコネクテッドサービス情報をスマートフォン上で統合処理し、車載クラスターへシームレスに表示。クラスター側の処理負荷の軽減とスマートフォンの消費電力低減を両立するとともに、部品コストの最適化を実現させた。
直感的HMIとAI活用により、安全・快適なUXを実現
パイオニア独自の音声HMI「VOICE TAP」により、ストレスのないハンズフリー操作を実現。操作性の向上とともに、AIを活用した渋滞・悪天候・危険情報の共有機能により、安全性と快適性を高い次元で両立させたとしている。
HERE SDKでは、Android、iOS、Flutter向けに高精度な地図データやリアルタイム交通情報、オフライン機能、マルチモーダルナビゲーションを提供している。パイオニアは、「Pioneer Ride Connect」と「HERE SDK」を統合することより、グローバル市場における二輪車に向けたコネクテッドサービスの普及に貢献することを目指す。
パイオニア 執行役員 事業開発・戦略パートナーアライアンス担当 種澤成治氏は、「『Pioneer Ride Connect』は、二輪車のUXを“ソフトウェアで進化させる”革新的なプラットフォームです。パイオニアのUX設計力とHEREのグローバルに展開するLocation Intelligenceを組み合わせ、よりスマートで安全な二輪車のコネクテッド化を実現していきます。CES 2026の展示を通じ、私たちの技術とビジョンを世界に発信できることを楽しみにしています」とコメント。
HERE Technologies アジア太平洋地域担当 シニアバイスプレジデント 兼 ゼネラルマネージャー ディオン・ニューマン氏は、「二輪車、ライダーの利便性と安全性を実現する『Pioneer Ride Connect』を『HERE SDK』が支援することを誇りに思います。HEREとパイオニアの協業により、世界中のライダーが、都市部だけでなく郊外・山間部まで、二輪車向けに最適化されたルート案内やコネクテッドサービスが利用できるようになります。これは、より安全なコネクテッドモビリティを実現するための大きな一歩です」とコメントしている。
