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日本カート協会 山本尚貴チェアマン、スーパーフォーミュラと提携しモータースポーツの入口を広げていく構想を語る トップドライバーとの交流戦も
2026年4月4日 13:32
- 2026年4月3日 発表
スーパーフォーミュラ開幕戦もてぎが4月3日~5日の3日間にわたってモビリティリゾートもてぎで開催されている。4月3日にはスーパーフォーミュラを運営するJRP(日本レースプロモーション)の定例会見が行なわれた。
この定例会見では、JKA(日本カート協会)の協力関係を発表。カートはモータースポーツの登竜門ではあるが、JRPとJKAでより密接に協力していくという。
定例会見には日本カート協会 山本尚貴チェアマン(代表理事)も出席し、カートの現状や目指していくべき方向性が語られた。山本チェアマン自身も全日本カートチャンピオン獲得者で、その後、スーパーフォーミュラ、スーパーGTのタイトルを獲得。2018年と2020年にはスーパーフォーミュラ、スーパーGT GT500のダブルタイトルを獲得するなど、日本を代表するレーシングドライバーとして活躍してきた選手。現在は、日本カート協会の代表理事としてモータースポーツの裾野を広げ、後進の育成を図っている。
山本チェアマンによると、少子化の影響もありカート人口が現在減少傾向にあるとのこと。業界人の一人としてこの現状を危惧しており、「今いる4輪業界にも、数年後、数十年後には影響が出てくるなと思っております。この現状を何とかいい方向に変えたい」と語るように、変革が必要であるという。
カートには育成と普及の2つの側面があるとし、今回のスーパーフォーミュラとの取り組みは普及を意識したものだという。「普及の部分に力を入れて、カートに触れ合ってもらうきっかけを少しでも作りたい」「お客さんのたくさん入っているスーパーフォーミュラの会場を活用させてもらいたい」(山本尚貴チェアマン)と語り、観戦客数が伸びているスーパーフォーミュラの会場でカート体験などを実施していくという。
そして、ただ触れ合ってもらうだけでなく、そこからカートに参戦する動線も作っていきたいという。
「お子さんには目の前でスーパーフォーミュラを見てもらって、いずれスーパーフォーミュラの舞台で活躍したいと思ってくれる選手が、お子さんが、一人でも生まれてくれたらいいなと思っております。スーパーフォーミュラを目指すだけではなく、トップのF1はもちろんそうですし、ドリフトですとかラリー、eスポーツ」と、さまざまなモータースポーツの入口になることができるため、「種まきを、きっかけ作りを、我々ができればなと思っております」と語った。
そのためには、より多くの人にカートを知ってもらうための取り組みが必要だが、山本チェアマンはフラッシュアイディアだと言うものの「オフシーズンとか期間が空いたタイミングで、カートの面白さを発信したい。スーパーフォーミュラのドライバーがエキシビションでカートレースをするとか、カートの場であればスーパーフォーミュラのドライバーとカートの若い選手が対決するとか」と、お互いの交流戦のようなものも広く知られていくきっかけになるのではと語る。
このアイディアには、カート出身であり、スーパーフォーミュラのトップドライバーであった山本チェアマンならではの重みを感じる。
カートドライバーの思い、そして現役スーパーフォーミュラドライバーの思いの両方が分かっている山本チェアマンが語るのであれば、実現へ向けての力が強く働くかもしれない。
日本は野球やサッカーに関しては、子供のころからの育成プログラムが豊富に用意されているが、モータースポーツに関しては道具のハードルなどが高いことから広く普及しているとは言い難い。山本チェアマンは、スーパーフォーミュラとの提携などを通じて、この現状を変えていきたいという強い思いを伝えていた。

