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日本人史上初、勝田貴元が世界ラリーを2連勝 年間のドライバー選手権ポイントでもトップに立つ

WRC第3戦サファリラリーケニアに続き、WRC2連勝を飾った勝田貴元/アーロン・ジョンストン組。WRC2連勝は日本人初の快挙になる

 4月9日~12日の4日間にわたってWRC(世界ラリー選手権)第4戦クロアチアラリーが開催された。このクロアチアラリーは、舗装路面の多いターマックラリーで未舗装路面が主だった前戦のサファリラリーケニアとは異なったラリーとなる。

 このクロアチアラリーを優勝したのはTGR-WRT(TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team)の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車 GRヤリス ラリー1)。勝田貴元/アーロン・ジョンストン組は、前戦のサファリラリーケニアに続き2連勝を飾った。

勝田貴元/アーロン・ジョンストン組はこの勝利により、WRCドライバー選手権ポイント、コドライバー選手権ポイントでもトップに立った

 日本人選手がWRCで2勝目を挙げるのは、1991年、1992年のアイボリーコーストラリーを優勝した篠塚建次郎氏以来で、34年ぶりのこと。2連勝は日本人選手として初めてのことであり、勝田貴元選手はこの勝利によって年間チャンピオンシップであるドライバー選手権ポイントでもトップに立った。

 クロアチアラリーでの展開は、最終のSS(スペシャルステージ)であるSS20開始時点で1分15.4秒と圧倒的な差を付けてトップに立っていたヒョンデのティエリー・ヌービル選手を2位の勝田貴元選手が追う展開。出走順は勝田選手が先となり、ステージフィニッシュし2位を確信した状態のゴールインタビュー中にヌービル選手がクラッシュしたとの情報が入ってきた。

 ヌービル選手は、SS20のスタートから3.5km近辺でコースアウトし右フロントクラッシュ。しばらく低速で走行したものの、途中でクルマを止めデイリタイアとなった。

 ヌービル選手と勝田貴元選手は自宅も近く、このクロアチアラリーに乗り込む際も同じ飛行機で来たことを勝田選手はSNSに投稿していた。それだけにゴールインタビュー中にヌービル選手がクラッシュしたと知り、結果2連勝という快挙を達成した勝田選手の表情は複雑なものだった。

 しかしながら、トップの選手のミスにより優勝できる位置に付けていたのも事実で、有力選手がパンクなどのトラブルに見舞われる中、しっかりと速さを見せていた。勝田選手は、前戦の初勝利のインタビュー時に「これが最初の勝利であって最後の勝利ではない」と語っていたが、速さに加え強さを身に着け、前戦のインタビュー後の言葉を早くも現実にしたことになる。