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Kia、日本でのディーラー第1号店「Kia PBV 東京西」オープン 商用EVバン「PV5」で日本のカーボンニュートラル達成に貢献

2026年5月13日 セレモニー開催
第1号店となる「Kia PBV 東京西」のオープニングセレモニーを開催

PV5のタッチポイントとなる第1号店を東京・西東京市にオープン

 Kia PBVジャパンは5月13日、日本のディーラー第1号店「Kia PBV 東京西」のオープニングセレモニーを開催した。

 5月15日にオープン予定のKia PBV 東京西では、Kia Corporationが開発したEVバンシリーズ「PBV(Platform Beyond Vehicle)」の第1弾モデルとなる「Kia PV5カーゴ(2人乗り貨物バン)」「Kia PV5パッセンジャー(5人乗り乗用バン)」の実車を5月下旬から展示を開始する。また、6月上旬からは試乗も開始予定として、Kiaブランドの魅力を体感できるとしている。

Kia PBV 東京西 概要

店舗名:Kia PBV 東京西
所在地:東京都西東京市田無町7丁目19-25
敷地面積:2292m 2
ショールーム面積:377m 2
常時展示台数:4~6台
サービスベイ数:3ベイ+検査ライン

Kia PBV 東京西は新青梅街道沿いに位置する
店内は木目でぬくもりのある落ち着いた印象
Kiaの歴史を紹介するブランドスペースを設置している
PV5 パッセンジャー
PV5 パッセンジャーのインパネ。ガラスエリアが広く、周囲が見やすい
フロントシート
リアシート
PV5 パッセンジャーのラゲッジ
フロアボードは3分割となっており、それぞれに収納スペースを備える
ラゲッジの壁面には専用アクセサリーを装着できるレールを設定している
PV5 パッセンジャーのキャンプ仕様イメージ
車内は広く、快適
バッテリEVでありながら床が低く、乗り降りがしやすい
PV5 カーゴ
PV5 カーゴの活用イメージ
PV5 WAV(車いす仕様車)
ボディカラーラインアップ
インテリアカラーラインアップ
PV5の価格はパッセンジャーが679万円~、カーゴが619万円~。補助金は、パッセンジャーはCEV補助金申請中、カーゴは物流車両を対象とするLEVOの補助金が最大196万4000円となる
保証は車両一般保証が5年または10万km、高電圧バッテリ保証が8年または16万km

Kia PBV 東京西のオープニングセレモニー開催

 オープニングセレモニーでは、Kia PBVジャパン 代表取締役 CEO 田島靖也氏があいさつを行ない、Kia PBV 東京西のオープンを迎えるにあたって関係各所への感謝を述べるとともに「本日は、私たちKia PBVジャパンが本格的に始動する日であります。改めて皆さまに、私たちがどのようにKia PBVジャパンとしての事業を日本で展開していくか、ご説明してまいりたいと思います」と話した。

Kia PBVジャパン株式会社 代表取締役 CEO 田島靖也氏

 続けて、双日 自動車本部 自動車第二部 部長 畠山忠重氏があいさつし、Kiaが掲げている2045年までにサプライチェーン全体でのカーボンニュートラル達成という目標と、双日のサステナビリティチャレンジによる脱炭素社会の実現に向けた取り組みの方向性が重なり、事業がスタートしたと説明。「私たちはKiaとともに、このKia PBVを日本市場に根付かせ、より多くの皆さまの課題解決に役立つモビリティへと育ててまいります。ぜひ、Kiaと双日が目指す未来のモビリティをご体感ください」と述べた。

双日株式会社 自動車本部 自動車第二部 部長 畠山忠重氏
Kia PBV 東京西のオープンを記念してテープカットが行なわれた。左からKia PBVジャパン株式会社 代表取締役 CEO 田島靖也氏、自動車輸入組合(JAIA)副理事長兼専務理事 入野泰一氏、日本国大韓民国大使館 公使参事官 商務官 ジョン・ギョンロク氏、Kia Corporation PBVビジネス事業部 副社長 キム・サンデ氏、双日株式会社 自動車本部 自動車第二部 部長 畠山忠重氏

「キアのPBVで幅広いビジネスニーズに応えていく」とサンデ副社長

 あいさつに続けて、Kia Corporation 副社長キム・サンデ氏が、PBVによるKiaブランドの日本初上陸に向けた戦略についてプレゼンテーションを行なった。

Kia Corporation 副社長キム・サンデ氏

 まずはKiaブランドの歴史を振り返りつつ、現在は「EV6」「EV9」「EV3」といった電動モデルでグローバルEV市場における地位を強化・確立するとともに、変化するニーズに対応し、PBVによって個人のみならず、より幅広いビジネスニーズに応えていくとした。

Kiaは80年を超える歴史を持つ
現在は世界的なEVリーディングブランドとなっている

 PBVは単なる移動手段にとどまらず、都市部における制約や、非効率な積載空間の活用、電動化にともなう負担の増加といった複雑な課題に対応し、ビジネスに具体的な価値を届けることに重点を置いているという。

複雑な課題をトータルモビリティソリューションとして解決する
PV5はさまざまなバリエーションを持つ
PV5に続き、「PV7」「PV9」の導入も検討

 また、Kiaは2030年までにPBV約25万台を含む430万台のグローバル販売を目指すため、約4200億円の先行投資を行なうとともに、「お客さまのニーズに合わせた専用PBVラインアップの提供」「世界水準のPBV生産基盤の構築」「多様なニーズに応えるカスタマイズソリューションを提供するためのPBVコンバージョンセンターの設立」という3つの重点戦略領域に注力していると紹介した。

PBVコンバージョンセンターではさまざまなコンバージョンに対応
グローバルでの2026年第1四半期の実績。KiaのEVは世界で認められているという

 日本市場への参入については、日本のLCV(Light Commercial Vehicle:小型商用車)分野において、B2B運用における多様なニーズに対応できるEVの車種が限られており、それに対応できる最適なソリューションがKiaのPBVであることから、参入を決定したと説明した。

日本は多様なB2Bのニーズに対応できるEVバンが不足しているという
2025年に開催されたジャパンモビリティショーに初出展した

 日本のユーザーの期待に応えるために「基本に忠実であり続ける」として、短期的な成果ではなく、今後30年にわたって長期的な関係を築き、目先の販売台数を優先するのではなく、Kia PBVブランドへの確固たる信頼を確実に積み上げていきたいと述べた。

 そのために、ローカライズされた運営体制の構築や、品質管理の徹底、ユーザーを中心に据えたより豊かな体験の提供といった取り組みを推進し、コミットメントを実現していきたいという展望を語った。

Kiaは双日とともに日本でのビジネスに取り組んでいく
運営システムは地域特性に対して最適化
日本市場向けの専用部品を採用するなど、徹底した品質管理を実施する

 最後にサンデ氏は「KiaのPBVは単なる移動手段ではなく、モビリティの未来を実現するプラットフォームでございます。この強力なプラットフォームを通じて、Kiaはカーボンニュートラルの実現を経営課題とされている企業の皆さまの、電動化への移行における信頼できるパートナーとなることを目指したいと思います」と力強く述べた。

2026年の販売台数は1000台を目標。カーボンニュートラル達成への貢献を目指す

 続けて田島氏が再登壇し、PV5の特徴を「Silent Mobility=静かな走行」「Modular Expansion=架装・アクセサリーによる拡張性」「Accessible Low Floor=アクセスが容易な低床構造」「Roomy Interior=広い車内空間」「Total Safety=総合的な安全性能」の5つの頭文字をとった「SMARTコンセプト」として紹介した。

田島氏はPV5の特徴など、日本での取り組みを紹介した
PV5の「SMARTコンセプト」

 これらのPV5の強みが活用できる領域については、B2Bセグメントでは「カーボンニュートラルの達成を掲げ、Kiaの取り組みに共感いただける法人の皆さま」とし、B2Cセグメントでは「既存のEVユーザーの皆さまに、バンという新しい選択肢をご提示することに加え、駆動用バッテリから電源を活用したキャンピング、レジャーなど幅広い用途でお使いいただけると考えております」と説明した。

B2B、B2Cそれぞれに対する強み

 また、製品とサービスの品質を高めることで日本におけるKiaブランドの確立を目指すとして、販売・アフターセールス体制は東京西のほか厚木、町田、名古屋、三重、岡山、福岡の全国7拠点にディーラーを開設し、販売協力店の設定にも積極的に取り組んでいくとした。

製品とサービスの品質を高めていく
販売ディーラーは全国7拠点、サービス指定工場は全国約50か所に設置予定

 田島氏は「私たちは明確な目標を掲げております。今年度はかねてより申し上げております通り、販売台数1000台を目指してまいります。Kia PBVジャパンが掲げます製品とサービスの品質というブランド戦略のもと、パートナーの皆さまのご支援をいただきながら、カーボンニュートラル達成への貢献という形で、この目標を実現してまいります。本日をもって、日本におけるKia PBVは本格的に動き出します。皆さまとともに新しいモビリティの価値を作り、社会課題に向き合い、カーボンニュートラルの達成に向けて取り組めることを非常に楽しみにしております」とPV5への期待を語った。

2026年の販売台数目標は1000台
日本で今後どのように発展していくのかを楽しみにしたい