ルノー5 E-TECH ELECTRIC ICONIC。カラーはジョンポップM×ノワールエトワールM 11月1日、ルノー・ジャポンは山梨県にある山中湖交流プラザ きららにてカングーが1000台以上集まる「ルノー カングー ジャンボリー 2026(以下カングー ジャンボリー)」を開催した。
ここ数年、カングー ジャンボリーは天候に恵まれていなかったが、今回は多少雲がありながらも、風もなく過ごしやすい気温で、イベントを楽しむには最適な気候となった。
天候に恵まれた開催になった「カングー ジャンボリー 2026」 「ルノー5(サンク) E-TECH ELECTRIC ICONIC」をサプライズ展示
ルノー・ジャポン 執行役員 フレデリック・ブレン氏に発表前の「ルノー5 E-TECH ELECTRIC ICONIC」について聞いてみた 当日、サプライズとして用意されていたのが11月19日の発表が予告されている「ルノー5(サンク) E-TECH ELECTRIC ICONIC」の展示。そこでまずはBEV化されたルノーサンクの姿を掲載していこう。なお、発表前のため当日車両と一緒に置かれていたスペックボード以外のデータは価格を含めて未公開となっている。
ルノー5は海外では2024年から発売されていて、フランスでは販売首位、ヨーロッパ全体では2位である。生産台数はすでに15万台となっていて、生産工場では三交代制にして生産台数を伸ばしているという。
各国で人気があるため、日本への最初の割り当ては200台となるが、この200台は内装がイエローとなっている。イエロー内装はこのロットで生産が終了ということで、以降はブルーの内装になるとのこと。イエロー内装が希望の場合は今回の200台を狙うことになるだろう。
オーダーの受付は11月19日からで、200台はすでに用意されているので、年内の納車が可能であり、各自治体の今年度の補助金にも間に合うということである(自治体によって状況が変わるので販売店との打ち合わせが必要)。本気で購入を考えている方は、早めの決断が必要かもしれない。
ボディサイズは3935×1775×1535mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2540mm タイヤサイズは195/55R18。なお、WLTCモード燃費(参考値)は405km 当日、イベントに参加したルノー・ジャポン 執行役員 フレデリック・ブレン氏は実際にドライブした経験があるとのことから、フィーリングについて少し話を聞かせてもらった。
ブレン氏によると重量物であるバッテリがフロア下にあることから、低重心であり剛性もとても高くなっているとのこと。サスペンションはフロントがストラット式でリアはマルチリンク。シャシーの特性とサスペンションの性能の高さからコーナリングはオンザレール感覚。ロールが少なく、ステアリングを切った分だけ素直に動き、メガーヌRSを連想させるものだという。
モーター最高出力は110kW(150PS)、モーター最大トルクは245Nmと大きなものではないが、車両重量が1450kgとBEVとしては軽いところも、運動性の良さに貢献しているものと思われる。
正確なデータなどは11月19日の発表会で公開されるので、興味のある方は当日の発表をお待ちいただきたい。
ルノー5 E-TECH ELECTRIC ICONICのスペックボード 今回公開されたのはこのデータまでとなっている。価格等は11月19日に発表される ボンネット左側にあるエアダクト風の造形。ここには「5」の文字のLED照明が入っているが、これはバッテリのインジケーターでもある。5の文字は縦の筋によって5分割になっていて、それぞれが目盛りの役目をする。1つの目盛りで20%のバッテリ残量を示しているとのこと フロントガラスなどに雄鶏(フランス語でコック)のマークが入っている。フランス生産であることを誇り、フランスらしさを表現した意匠となるもの 18回目を迎えたカングー ジャンボリー
ここからはメインのカングー ジャンボリーを紹介。イベントは前出のルノー・ジャポン執行役員 フレデリック・ブレン氏のあいさつから始まった。
ブレン氏は「今回、このカングー ジャンボリーは18回目を迎えます。最初のイベントは2代目のカングーが登場したころでして、この時は1代目のカングーオーナーがたくさん来てくれていました。そして今会場を見ると、初代から第3世代のカングーまで幅広く集まっていただいてます。カングーも装備とか機能とかいろいろなものが変わりましたが、唯一変わっていないのが皆さんとつながるクルマであることです。カングーは単なる移動手段のためのクルマではありません。フランスでは生活を楽しむことを大事にしますが、そうした部分も日本のユーザーに届けてくれるクルマがカングーであり、そこが最大の魅力だと思っています」。
「また、クルマの使い方はそれぞれのライフスタイルや趣味など生活の一環となっている雰囲気です。でもそれがカングーです。このコミュニティーが非常に大事です。そして皆さんが応援していただくことによって来年、再来年とつながっていくと思っています。今日はすばらしい天気です。いろいろな人とお話をしてつながって、いろんな趣味を交換して、良い思い出になる1日になるように願っています」とコメントした。
続いて山中湖村から高村正一郎村長が登壇し、高村村長は「昨日から村内でカングーを見かけることが増えてきました。そこで“今年も始まるのだな”と感じていました。カングー ジャンボリーは第18回を迎えるということで、われわれからも会場にお越しいただいた皆さまに心から感謝いたしております。今年は天候不順などが続いたため、山中湖村も紅葉が多少遅れていますが、わが村も昨日から紅葉祭りが始まってますので、イベントの帰りには山中湖の紅葉も楽しんでいただければと思います。また、富士山も一昨日に初冠雪しましたので、山中湖の紅葉と冠雪をした富士山とのすばらしい景色を楽しんでください」とあいさつを述べた。
高村村長は紅葉と富士山の風景も楽しんでもらいたいとコメント。このタイミングでイベントが開催できたことは幸運である カングー ジャンボリーでは、ステージを使った音楽ライブ、ステージ前の広場でのグルメ&ショッピングなどが楽しめるものであり、そのほかにも来場者のカングーが並ぶ。駐車エリアでは、デイキャンプスタイルが楽しめるスペースも用意されていた。
また、カングー ジャンボリーでは参加者が思い思いの商品を持ち込んで販売するフリーマーケットを例年開催していたが、今回はフランスのエスプリを添えた「フランス蚤の市」をテーマとした開催となっていた。
山中湖交流プラザ きららの広い敷地を使って開催されたカングー ジャンボリー 2026 場内の様子。こうした広い駐車スペースが3つ用意されていて、どこもカングーでいっぱい イベント開催時間を過ぎても、参加者はまだまだ集まってくる イベントMCはモータージャーナリストの竹岡圭氏と岡田朗氏が務めた ステージでは上鈴木兄弟とチャラン・ポ・ランタンのライブ、そしてトークイベントなどが行なわれた チャラン・ポ・ランタンはももさんと小春さんの姉妹ユニット。独特の表現で日本のみならず海外での活動も行なっている。ももさんはカングーオーナーでもある 天気が良かったこともあって、ピクニック気分で楽しめる時間となったことから、フードの人気が高く、売り切れてしまうお店も多かった TOYO TIRESもブースを出展。オープンカントリーH/Tを装着した車両を展示していた カングーオーナーにも人気のオープンカントリーH/T RVランド・コンセプトはグランカングー用のベッドキットを展示 新しい試みとしてクルマに掲示する「自己紹介カード」とカングーとのエピソードを書くカードを用意。エピソードカードは専用ポスト「La Poste」に投函すると、その中からステージやルノー・ジャポン公式SNSで紹介される 会場に用意された黄色いLa Posteにメッセージカードを投函する 初代カングー。街中では見かける機会が減ったが、このイベントでは多くの初代カングーが参加していた グランカングーを含めて、現行型のカングーも増えている フロントを向かい合わせて駐車する独特のスタイル。こうすることで、後側にスペースができるので、テールゲートを開けてデイキャンプスタイルを取ることができるのだ カングー2は自分のスタイルにあったカスタマイズが施されている車両が多く見られた 自転車を積んでいるスタイルも多かった。こちらはヤマハのeバイクを積載 広い車内に自分の居場所を作るといったスタイル。シンプルな装備であることが似合っている 珍しいカングー ビポップで参加のあおいさん。お歳は22歳。人とかぶらないクルマであり、トランスミッションはMTといった条件で探していたところ、出会ったのがこのクルマとのこと。ちなみに、この前は三菱自動車のミニカトッポに乗っていたという カングー2のショートホイールベース版であり、テールゲートとリアガラスルーフの開閉に特徴がある。ガラスルーフの開閉は手動式。あおいさんは「故障の心配が少ないので手動式はありがたい」とのこと ご家族で参加のまさきさん。クルマは2014年式のカングー ゼン。国産車を乗り継いでいたが、乗り換えの際に考えたのが「MTでスライドドアで乗用車」という条件。これに当てはまるのがカングーだけだった。トラブルはいろいろ経験しているが、それを含めて気に入っているとのこと。この後は積んできたMTBで山中湖周辺をサイクリングするとのことだった 2017年式のカングー ゼンで参加の根岸さん。キャンプや車中泊を楽しんでいるそうで、各地をカングーで巡っているそうだ。積載性が高いので、充分なキャンプ道具が搭載できること。そして荷物を整理すれば、大人2名がのびのびと寝ることのできるスペースが作れるので、天候や宿泊地の条件に合わせてキャンプと車中泊を選択できるとのこと。そして乗り心地も良く走りも満足。そんな使い勝手の良さに惚れ込んでいるようだった 2006年式の初代カングーのこちらの方。独身の時はアメ車に乗っていたが、結婚を機に小さいクルマに乗り換えることになり選んだものがカングー。アメ車からフランス車とは珍しい乗り換えではあるが、そもそも「荷室のあるクルマ」が好きだったとのこと。現在は街乗りのほか、シーカヤックと釣りのためのトランスポーターとしても活躍しているそうだ 北九州から参加のカイングーさん。年齢は27歳。お1人で走ってきたという。愛車はカングー インテンスで新車で購入されている。当初は、国産のコンパクトカーに乗っていたが、キャンプに行くようになってから荷物を積めるクルマが欲しくなりカングーを購入。選んだ理由はボディのデザイン。レジャーのほかに通勤で使用しているので、ほぼ毎日乗っているそう。印象的なアルミホイールはワーク製。カングーには珍しいチョイスだが、とても似合っている印象だった 今回から始まったフリーマーケット「フランスの蚤の市」
カングー ジャンボリーでは参加者が思い思いの商品を持ち込んで販売するフリーマーケットを例年開催していたが、今回はフランスのエスプリを添えた「フランス蚤の市」をテーマとした開催となった。イメージとしては、販売物から人々の暮らしや文化が見えるような雰囲気といったものである。なお、出店の条件としてはカングーもしくはグランカングーでの参加のみとしてあったので、なおさらイメージが固定されていてカングー好き、フランス好きな人には魅力のある空間となっていた。
また、カングー ジャンボリーでは、参加者は自分のクルマの後方スペースに椅子やテーブルを出してデイキャンプスタイルでイベント時間を楽しむケースが多いのだが、そのキャンプスペースに蚤の市で購入したものを早速使用している姿も見られた。蚤の市を利用した参加者に話を聞いてみると、「ものを探すのも楽しいので、これは継続してほしい」とのことだった。
フランスの蚤の市として開催されたフリーマーケットスペース。200台の枠が用意されていたので、ご覧の通り立派な「市場」という雰囲気。開始から終了時間まで多くの人で賑わっていた 本業がグラフィックデザイナーというこちらの方。オリジナルデザインのグッズを販売。カングーはデザインが気に入り購入したとのことだが、なんと購入した時はクルマの免許を持っておらず、カングーのために免許を取得したとのこと フランスに関する書籍を多く販売していたこちら。立ち読みも可能ということで、そういうユルさが良い雰囲気だった 愛犬と一緒に参加している人もたくさん。こちらはバセット・ハウンド。犬種としての原産国はイギリスとなっているが、祖先犬の発祥はフランス。日本では珍しい犬種 イベントの際は参加者を対象にした表彰が行なわれた。表彰といっても、1番遠くから来た人、1番乗っている人、カングーを乗り継いでいる人など、ユニークな視点からのもので、すべて自主申告であることもポイント。選ばれた人はステージ上で記念品を受け取っていた 最後はイベントの定番であるじゃんけん大会でカングー ジャンボリーは締めとなった