トヨタ、「iQ」に1.3リッターモデルを追加 2シーター車や“デコクレ”第2弾も登場 |
トヨタ自動車は、コンパクトカー「iQ」に1.3リッターモデルや2シーターモデルを追加したほか、全車に一部改良を施し、8月20日に発売した。また、「デコクレ」第2弾の特別仕様車も同日発売した。
■1.3リッターエンジンが欧州から上陸
1.3リッターモデルは、「130G」と「130G “レザーパッケージ”」が用意される。1リッターモデルの直列3気筒DOHC「1KR-FE」エンジンに替え、欧州で投入されていた直列4気筒DOHC「1NR-FE」エンジンを搭載する。最高出力、最大出力ともに1リッターモデルより向上しているが、燃費は10・15モードが23km/L、JC08モードが20.8km/Lと変らない。車両重量は1リッターモデルの890kg(100G)から、1.3リッターモデルでは950kg(130G)に増えている。このほかのスペックは1リッターモデルと同じで、トランスミッションも同じくCVT。エコカー減税も1リッターモデルと同様に75%減税となる。
エンジン名称 | 1NR-FE | 1KR-FE |
排気量 | 1.3リッター | 1リッター |
形式 | 直列4気筒DOHC | 直列3気筒DOHC |
最高出力[kw(PS)/rpm] | 69(94)/6000 | 50(68)/6000 |
最大トルク[Nm(kgm)/rpm] | 118(12)/4400 | 90(9.2)4800 |
モデル名 | 定員(人) | エンジン | 価格 |
100X | 4 | 1リッター | 140万円 |
100G | 150万円 | ||
100G “レザーパッケージ” | 160万円 | ||
130G | 1.3リッター | 160万円 | |
130G “レザーパッケージ” | 170万円 |
なお全車に、ドアアームレストのポケットが追加され、レザーパッケージの運転席にはシート上下アジャスターが装備された。さらに、車体色が12色となり、レザーパッケージのシート表皮にはブラックレザー/レッドファブリックが追加された。
■カラーコーディネートを楽しめる「+」は「デコクレ」モデル
「100G“+”」「130G“+”」と各レザーパッケージは、同社の特別仕様車ブランド「デコクレ」第2弾となるモデル。
デコクレは、新しい世界観でコーディネートした特別仕様車。クルマそのもののスペックなどよりも、その特別仕様車の持つ世界観から、製品に興味を持ってもらう試みと言える。デコクレ第1弾の「ヴィッツ シャンブル ア パリ コレクション」は「パリの小部屋」をテーマとして、女性にアピールした。
iQでは「アクセントカラー」がテーマで、ドアクラスターやステアリングスイッチパネルなどにスコーピオンレッドまたはキャメルゴールドの加飾が、アクセントカラーとして施される。また「ファッションやインテリアのようにコーディネートすることを楽しみ、自分らしさを演出できるクルマ」をコンセプトとしており、12の車体色、4種のシート表皮、2種の内装アクセントカラーから好みのiQを作り上げることができる。
また専用パターン助手席インパネアッパーパネル、専用黒色加飾を施したメーターバイザー、めっき加飾を施したLEDマップランプなどを特別装備するほか、レザーパッケージにはスーパークロームメタリック塗装の15インチアルミホイールが採用される。
モデル名 | 定員(人) | エンジン | 価格 |
100G“+” | 4 | 1リッター | 153万円 |
100G“レザーパッケージ・+” | 163万円 | ||
130G“+” | 1.3リッター | 163万円 | |
130G“レザーパッケージ・+” | 173万円 |
■2シーターモデルは129万円
iQは2985mmの全長に4人分のシートを装備するのを特長とするが、「100X “2Seater”」は後席を廃止して定員2名とし、ラゲッジスペースを広げたモデル。後席に人が乗らないため、後席のエアバッグが廃され、総数は9から6に減っている。
また、リアデッキボードが標準で追加され、販売店オプションにラゲージソフトトレイとトランクマットが用意される。車体色は通常モデル同様に12色用意されるが、内装はプラム+ブラックファブリックのみ。
このほかのスペックは100Xと同様となっている。
モデル名 | 定員(人) | エンジン | 価格 |
100X “2Seater” | 2 | 1リッター | 129万円 |
(編集部:田中真一郎)
2009年 8月 20日