メルセデス・ベンツ、新型Sクラス発表会を東京ミッドタウンで開催 「これから数カ月にわたって、エコカーを導入していく」 |
メルセデス・ベンツ日本は9月3日、新型「Sクラス」の報道関係者向け発表会を、東京 六本木の東京ミッドタウンで開催した。発表会では独Daimlerのレオポルド・ミクリッチ副社長が新たに加わったSクラス HYBRID ロングについて説明した。
また東京ミッドタウンでは9月3日~5日まで、「Mercedes-Benz Blue PREMIERE」と銘打って車両展示イベントが開催されており、その模様もあわせてお伝えする。
■ラグジュアリーと環境性能を両立したSクラス HYBRID
発表会でメルセデス・ベンツ日本のハンス・テンペル社長は、「安全と快適、ドライビング・プレジャーというメルセデス・ベンツの価値も損なわずに、高い環境性能を実現した」とSクラス HYBRIDを紹介した。
独Daimlerでメルセデス・ベンツのエンジン・パワートレーン開発部門担当を努めるミクリッチ副社長はSクラス HYBRIDの大きな特長の1つであるリチウムイオンバッテリーを「小型軽量なのでエンジンルームに置くことができた。トランクルームの容量を損なわない上に、長いワイヤリングも不要」と説明し、そのメリットをアピールした。
ハイブリッド・システムの動作は「スタート&ストップ」(アイドリングストップ)「ブースト」(アシスト)「回生」の3つのモードが自動的にスムーズに切り替わり、ドライバーが意識する必要がないとして、「環境に配慮したラグジュアリーカー」であることを強調した。
■さまざまなエコカーを投入
「多様なニーズに応える方法は1つではない。今はいくつもの車線がある時代だ」と言うテンペル社長の言葉どおり、メルセデス・ベンツは、ハイブリッドカー以外にもディーゼルや燃料電池車、電気自動車、ガソリンエンジンの改善など、さまざまな環境対応技術に取り組み、これらを「ブルー・エフィシエンシー」と総称してアピールしている。日本市場でも、すでにEクラスのディーゼルエンジンが導入されており、Cクラスにはガソリン直噴エンジンの導入が予定されている。
発表会でも、「今後、グリーン・テクノロジーがどんどん発表される」(ミクリッチ副社長)、「これから数カ月に渡ってエコカーを導入していく」(テンペル社長)と、日本市場にもさまざまなエコカーが持ち込まれることが予告された。
こうしたメルセデス・ベンツの多様性の一端を展示するのが、東京ミッドタウンで始まった「Mercedes-Benz Blue PREMIERE」だ。ミッドタウンの広場とアトリウムに、発表されたばかりのSクラスを含むメルセデス・ベンツ日本のラインアップを展示するイベント。
展示は「Fascination(ファシネーション)エリア」と「BlueEFFICIENCYエリア」に分けられ、Fascinationエリアにはドライビングプレジャーを追求したAMGモデルを、BlueEFFICIENCYエリアにはSクラス HYBRIDや11月に発売される直噴ガソリンターボモデル「C 250 CGI」などを展示している。
ミッドタウン中を使って開かれている「Mercedes-Benz Blue PREMIERE」。入口のFascinationエリアにはAMGが並ぶ | S 65 AMG ロング | |
S 63 AMG ロング | |
E 63 AMG | |
奥の広場に進むとBlueEFFICIENCYエリアとなり、環境対応モデルが並ぶ | 11月に発売される直噴ガソリンターボモデル「C 250 CGI」 |
Sクラス HYBRIDも展示されている | Eクラスクーペ |
表の広場から1階層下がったアトリウムもBlueEFFICIENCYエリア |
(編集部:田中真一郎)
2009年 9月 4日