三菱、「i-MiEV」のバッテリーシステムをごみ収集車に供給 電気で圧縮装置を駆動し、作業時のCO2排出量を約75%削減 |
三菱自動車工業は9月28日、電気自動車「i-MiEV」のバッテリーシステムを、極東開発工業が所有するごみ収集車に供給し、電気ゴミ収集車を新開発したと発表した。i-MiEVのバッテリーシステムを外部に供与するのは、今回が初。
既存のごみ収集車に搭載されるごみの圧縮装置は、エンジンの動力で作動するため常にエンジンをかけていなければならず、環境への負荷や騒音面での問題があったと言う。
今回新開発されたシステムでは、電気で圧縮装置を駆動させるため、作業時のCO2排出量を従来に比べて約75%削減したほか、作業時にエンジンを停止することでエンジン音や排気ガスの排出をゼロにできる。また、早朝や深夜におけるビル内での作業にも向いており、さらに装置を動かすための電気代が従来の軽油代と比べて大幅に削減できるといったメリットを有する。
極東開発工業は数年前から電気式ごみ収集車の開発に取り組んでおり、i-MiEVのバッテリーシステムが電動ごみ収集車に必要となる仕様を満していたことから、当バッテリーシステムを採用したと言う。同社は今後も地球環境の保全に貢献できるよう、環境に配慮した製品開発を積極的に進めていくとしている。
(編集部:小林 隆)
2009年 9月 28日